液晶ディスプレイ右下に配置されているボタンを押すと、専用ランチャー「TouchSmartソフトウェア」が起動する(スタートメニューからの起動も可能)。このランチャーは64ビットアプリケーションで、高度な処理を行なっているにも関わらず反応が早い。単に画面上のアイテムを動かすにしても、加速→ 減速して動いたり、指の動きによってアイテムが揺れるなど、さまざまなエフェクトが用意されているのだ。PCをガリガリ使う人にはあまり意味のない演出ではあるが、「リビングPC」の未来を垣間見たような気がした。
用意されている機能は、メモ帳やスケジュール、動画・静止画の再生など。指を使って手書きメモを作ったり、手書き文字を認識させてスケジュールを記入したりできる。また、マルチタップにも対応していて、2本の指を使ってのサイズ変更が可能だ。操作している動画を用意したので、参照してほしい。
動画 - 「TouchSmartソフトウェアの操作」 |
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指を使って手書きメモを作ったり、手書き文字を認識させてスケジュールを記入したりできる。また、マルチタップにも対応している |
ベンチマークでマシン性能をチェック
次に、マシンの性能を見てみよう。まずは、IQ501jpのスペックから。
OS | Windows Vista Home Premium 64bit版(SP1) |
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CPU | Core 2 Duo T7250(2GHz) |
チップセット | Intel GM965 Express |
メモリ | 4GB(PC2-6400 DDR2) |
HDD | 320GB (SATA、7200rpm) |
グラフィックス機能 | Intel GMA X3100(チップセット内蔵) |
Vistaの基本スコアをチェック
Vista搭載のエクスペリエンスインデックスの基本スコアは「3.5」。マイクロソフトによれば普通に使えるレベルだが、どちらかと言うと低めの数値だ。グラフィックス機能がチップセット内蔵のため低い結果となっているが、実際に使ってみた感じでは大容量メモリを受けてかストレスは感じなかった。それよりも、4GBも積んでいるのにメモリの数値が「4.9」(最高値は5.9)なのが気になる。
「CrystalMark」でチェック
CPUやメモリなどのパーツ構成を考えれば、結果は妥当なところだといえる。ただし、DirectDrawの描画(D2D)や3D処理(OGL)の値が低く、グラフィックス機能のパワー不足が現われている。ゲームをプレーするのでなければ問題ないが、3Dゲームもプレーしたい人はNVIDIA GeForce 9300M GSを搭載した上位のIQ503jpを選ぶといいだろう。
まとめ
グラフィック面の弱さは気になるものの、IQ501jpは使っていて楽しいマシンだ。特筆するべきは、なんと言ってもタッチスクリーンによる操作。TouchSmartソフトウェアだけでなく、通常のウィンドウズの操作も指を使うと楽チンなことに気付かされた。また、洗練されたデザインがカッコいい。ゲームのプレーには向かないが、持っていて自慢できるマシンである。
(高橋量 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)