写真を生かすなら台紙は白で

まず、フォトブックをデザインするうえで必要になる代表的な用語をまとめてみた。 のど……本を広げた状態で本のとじ目にあたる部分 小口……本の端、またはその余白 ……本の上部 ……本の下部 ドブ……写真が複数並べたときにできる隙間 裁ち落とし……本の端まで写真を配置すること キャプション……写真や図に対して入れる短い文章

また、よくフォトブックのサービスには、色つきの台紙や模様が付いたテンプレートが用意されている。しかし写真をメインに見せたいのなら、無地の白を選択するのが無難だ。色つきの台紙やテンプレートを使うと、写真とは別のイメージを付加してしまう可能性がある。

レイアウトの基本用語

白い台紙に写真を配置した方が、写真のイメージが素直に伝わる

余白はある種の法則を持たせる

写真を配置するレイアウトは、奇抜なもののより基本を守ったほうが写真の強さを引き出しやすい。一番のセオリーは、写真(キャプションも含む)と天地の余白をそろえて配置することだろう。見た目に安定感が出る。また、写真と写真の間(ドブ)は1センチ程度を目安に開けるのが基本。まれに連続性を持たせるためにわざとくっつけて配置することもある。よく、ランダムに写真をずらして配置する人がいるが、全体がバラバラな印象を与えてしまい、悪い結果になることが多い。

また、余白を上手に使えば、写真のテーマを効果的に印象づけることができる。写真の配置も全体の流れと同様に、はじめから最後まで一定のルールで余白を付けていくと全体のまとまりがでてくる。余白も天地左右の幅を決めておくことが大切で、余白がバラバラだと落ち着きがなく不安定な印象を与えてしまう。複数の写真を見せたいときは、田型に配置すると落ち着いて見せることができる。

複数の写真を並べるときは、田型に配置すると安定感がでる

天地左右のドブの大きさが違うと、まとまり感がない印象を与えてしまう

写真の大きさに変化を付けたが、天地や小口、ノドの余白は統一している

余白に変化を付けた例。それでも左右を統一している