任務達成のためにフィールドを駆け巡れ!

ここからはゲームの進行について触れていこう。「GDF」「ストログ」のどちらが防衛・攻撃側になるかはマップによって変化する。ここでは、「Area 22」というマップを例に説明していこう。このマップではストログ側が攻撃となり、「ジャミングジェネレーターの破壊」「マイニングレーザーの構築」「スリップゴートコアの破壊」を達成することが勝利条件となる。逆にGDF側はそれぞれを設定された時間内、守りきれば勝利となる。そのため、ストログ側はオブジェクトを破壊するための「アグレッサー」と構築を行うための「コンストラクター」が絶対に必要となる。セレクトボタンを押すと現在どのクラスが何人いるかを確認できるため、もし勝利に必須となるクラスが不足していたら自分がそのクラスに入るのもいいだろう。逆に十分な数がいれば、「テクニシャン」や「オプレッサー」となって「アグレッサー」を支援する役割に徹するのもアリだ。どういう行動が勝利に結びつくか、それを悩むのもQWETの面白さなのである。

達成すべき任務は十字キーの下を押すことで表示される。しっかりと把握しておきたい

勝利に必要な任務だけではなく、扉を破壊してオブジェクトへの近道を作るなど支援的な任務も用意されている

ちなみに、QWETは「メディック」または「テクニシャン」が蘇生できないほど敵からダメージを受けても、数秒で"リスポーン(復活)"して再スタートできる。初心者だからと敵にあっさりやられてしまっても、すぐに戦線復帰できるわけだ。最初は何をすればいいのか迷いがちだが、やられるのを恐れずにほかのプレイヤーについていき、少しずつ必要な動きなどを覚えていくのが上達の近道だ。任務を達成するための近道もほかのプレイヤーから学ぶのが一番効率がいい。

また、戦闘を有利に進めるうえで忘れてはならないのが「スポーンポイント」。これは復帰地点のことで、目標となるオブジェクトの近くにある「スポーンポイント」を奪わないとやられる度にかなり遠い地点からの再スタートとなるため効率が悪くなる。「スポーンポイント」の位置は、マップ上に旗アイコンとして表示される。任務を確実に達成するためにも、確実に奪っておきたいポイントだ。また、敵に奪われないために、「エンジニア」や「コンストラクター」ならば、地雷を仕掛けたり自動銃座を設置することも重要となる。

マップの旗のついたアイコンがスポーンポイント。基本的には最前線のポイントから復帰するが、自分で場所を選ぶことも可能だ

任務をスムーズに達成するためにも、目標となるオブジェクトの近くあるスポーンポイントは確実に奪っておきたい

活躍するほど強くなるシステムも面白い

敵を倒したり、任務を達成したりするなど、戦場で活躍すると「経験値(XP)」を獲得でき、一定以上になるとさまざまなスキルが強化されるのも大きな特徴だ。たとえば、「ソルジャー」であればロケットランチャーのロックオン時間や爆弾の設置時間が短くなる、「エンジニア」なら修理や構築、爆弾解除の時間が短縮されるといった具合だ。ただし、ゲームモードが「オブジェクト」と「ストップウォッチ」の場合は1マップ終了ごとに経験値はリセット、キャンペーンモードでもキャンペーンが終了するとリセットされてしまう。RPGのように、ずっと引き継がれるワケではないと覚えておこう。

任務の達成など活躍するほど経験値が増え、クラスの能力が強化されていくのも大きな特徴だ

また、R3ボタンを押すと「クイックチャット」が開かれ、メンバーたちとカンタンな意思疎通を図れるのも楽しいポイント。「メディック」や「テクニシャン」に生き返らせてもらったときには「ありがとう」、誤って味方を攻撃してしまったときは「申し訳ない」と即座に選べるぐらいには鍛えておきたいところだ。なお、いきなりオンライン対戦するのは不安という人のためにシングルプレイも用意されている。雰囲気をつかむにはピッタリだ。また、「LANプレイ」→「マッチの作成」で自動操作となるBotをオフにすれば、ひとりでマップを動き回れる。各クラスの能力や任務の達成方法、マップの構造をじっくりと把握したい場合に便利だ。

LANプレイでBotを使わなければ、ひとりでマップを動き回り、練習が行える。任務の内容やマップ構造を把握したいときに便利だ

多くのクラスに複数の任務、マップによって攻守が異なる、そして戦況の把握が必要と少々ゲーム自体の敷居は高いものの、撃ち合いが苦手でも活躍できるのは画期的である。そして、ルールやマップを完全に把握し、自分が勝利の決め手になったときの快感はたまらないものがある。それに生き返らせたり弾薬を補充すれば、見ず知らずのユーザーからも感謝されるなどチームプレイが必要なゲームならではのうれしい交流も多い。FPS初心者はもちろん、普通のFPSはちょっと苦手と感じていた人にこそプレイしてほしい1本である。

対応機種 プレイステーション 3
ジャンル タクティカルアクション・シューティング
発売日 6月26日 (発売中)
価格 7,140円
CEROレーティング C (15才以上対象)
(C) 2006 Id Software, Inc. All rights reserved. Published and distributed by Activision Publishing, Inc. under license. Developed by Splash Damage Ltd. Enemy Territory: QUAKE Wars and ID are trademarks of Id Software, Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.
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