CF-U1では、TOUGHBOOK初となる「Atom」を搭載。低消費電力の最新プロセッサだが、低電圧、消費電力3W以下のプロセッサとしては世界最速の性能を持つ。さらに、Core 2 Duoの命令セットの互換性を維持しているため、実用レベルでも問題ない。

バッテリーについては、高密度バッテリーを2パック装備(1セル2900mAh)。片方のバッテリーだけ消耗しないように、バッテリー内の放電回数をチェックすることで、バッテリー寿命を延ばす仕組みを取り入れているうえ、動作中でもバッテリー交換ができるようホットスワップに対応した。オプションのバッテリーチャージャーと組み合わせれば、順次バッテリーを充電できるために、24時間動作が可能になる。

オプションとして10月発売予定の2連式バッテリーチャージャー付きクレイドル「CF-VEBU11U」

10月発売予定となっているオプションの4連式バッテリーチャージャー「CF-VCBU11U」

Windows Vista搭載でオフィスとシームレスに使用可能

Windows XPにダウングレードしたマシンもデモ用に用意されていた

OSはWindows Vista Business with SP1を搭載(Windows XPダウングレード権付き)。小型端末でありながらWindowsのアプリケーションを実行可能とし、現場とオフィスをシームレスに利用できる環境を実現させた。年間25台以上の購入予定があれば「Windows XP Professional」へのダウングレードサービスが受けられる。

ユーザーの要望を満たすような、さまざまなカスタマイズも用意。Intel WiFi Link 5100やBluetoothを標準装備しているほか、法人向け対応として、バーコードリーダー、指紋認証センサー、GPS、カメラ、FOMA HIGH-SPEEDなどが選択可能。選択したそれぞれの機能は筐体内に内蔵される。

背面上部に指紋センサー、その下にカメラが収納されている。ともにカスタマイズ対応

本体上部の写真。右側に見えるのがバーコードリーダーとして利用できるセンサー。中央のネジを外すとSSDモジュールが取り外せる

そのほか、5.6型タッチパネルには、偏向板と1/4波長電極フィルムを組み合わせた円偏向を採用することで外光の反射を制御。屋外や直射日光下での視認性を確保している。キーボードは木の葉型&千鳥配置により、狭いキーボード面にキーを効率よく設置。約9mmのキーピッチを持つ。

使いやすくなる装備を搭載

内部に温度を均一化するための空気層を持たせるなど放熱設計も施されている

放熱に関しては、長時間の手持ちでも熱くならない設計を実現。内部は、基板をマグネシウム合金で囲むだけでなく、マグネシウム合金と筐体の間に空気層を作り、内部の温度を均一化。手持ち部分にはヒートプロテクターを持ち、熱を逃がす構造を装備。長時間の手持ちに対応した。

小さい画面でもWindowsが使いやすいようにフルズームスクリーンを搭載。100%から500%(5倍)まで、50%(0.5倍)刻みで画面を拡大できる(Aeroモードでは停止)。このズームは専用の画面ズームボタンで操作可能。このほか、スライドバーで選択したスクロール行数量をボタン1回でスクロールできる「スクロールボタン」、押すだけでアプリが起動できる4つの「アプリラウンチボタン」(カメラのシャッターやバーコードリーダーなども割り当て可能)、キーボードのロック・アンロックが可能な「キーボードロック」といった、キーボード・ボタン管理ツールを備えている。

画面のズーム機能やオプションキーで操作性を向上させている

「Centrino Atom」認定は、サイズが大きいため対象外となった。RFIDについては、要望を見ながら来年以降の搭載に向けて検討するとした。