松下電器産業は25日、頑丈な設計が特徴のモバイルPC「TOUGHBOOK」(タフブック)シリーズ新機種として、最新CPU「Atom」を搭載したウルトラモバイルPC「CF-U1」を発表した。
想定価格は25万円前後からで、10月23日に発売予定。
新市場を開拓する「CF-U1」
発表会では、松下電器産業 パナソニックAVCネットワークス ITプロダクツ事業部 市場開発グループ グループマネージャー 奥田茂雄氏が、モバイルPC事業を紹介。モバイルPC事業は、企業をメインターゲットにしたビジネスモバイルPC市場向けに「Let's note」シリーズ、過酷な環境での利用を想定したフィールドモバイルPC(堅牢PC)市場向けにTOUGHBOOKシリーズを展開。両シリーズで培ってきた実績を、それぞれのマシンに応用することで機能を強化。軽量、長時間駆動、頑丈(タフ)を基本に、セキュリティ、ワイヤレス、放熱、視認性といったモバイルを軸とした松下オリジナルのコア技術をベースに進化してきたとした。
すでに堅牢PCの分野では、TOUGHBOOKが2002年以降シェア1位を維持。2007年にはシェア61%という実績を持っている(シェアは松下電器推定)。その中で次のような要望が寄せられるようになった。
- 現在と違った分野でIT化を進めたいが従来のTOUGHBOOKでは大きすぎる
- ハンドヘルド / PDAを検討していたがWindowsが動くものがほしい
これら要望に応え、新たな市場を開拓するためにCF-U1を投入することになったとのことだ。
片手で持てる頑丈(タフ)なPC
続いて、松下電器産業 パナソニックAVCネットワークス ITプロダクト事業部 テクノロジーセンター 主幹技師 由城利昭氏がCF-U1の製品紹介を行った。CF-U1のコンセプトは、片手で持てる頑丈(タフ)なウルトラモバイルPC。フルキーボードモデルと10キーモデルの2モデルをラインアップする。
頑丈(タフ)さでは、120cm動作落下試験クリアをはじめ、耐衝撃、耐落下、防滴性能を向上。これまで「TOUGHBOOK」「Let's note」で培ってきたノウハウが生かされている。頑丈さを実現するために、メイン基板をマグネシウム合金でサンドウィッチしたうえで、筐体表面の一部にエラストマー樹脂を採用。耐落下、耐衝撃性能を実現した。トップキャビネットの防水用のシリコンゴムを採用し、各フタにはロック機構を装備。キーボードは防水シートと一体化させ、IP54準拠の防塵・防滴性能を実現している。