日本のアニメが大人気のブラジルに出陣!
――来月はブラジルで歌うということですが、今回のブラジル行きの話の発端はどういった感じでしたか?
「ブラジルでは日本のアニメがすごい人気で、1年に1回、夏にサンパウロで『アニメフレンズ』ってイベントが行われているんですけど、それに以前も出演したことがありまして。ブラジルではそれ以外にもいくつか大きなイベントがあるようで、前からそういったイベントに出てほしいというお話があったんですよ。去年は体調が悪くて行けなかったんですけど」
――ブラジルでの公演はどういった盛り上がり方になるのでしょうか?
「ブラジルのファンの方はとっても明るいですね。感情表現の仕方も日本人と違っていて。やっぱり、日本はブラジルから見れば地球の裏側じゃないですか。すごい遠いところから、自分の大好きだったアニメの主題歌を歌っている人がやってくる、というのは夢のような話みたいですね。まさか生で聴けるなんて思ってもいなかったことなので、感動して握手会で泣いちゃう女の子とかもいましたね」
――イベントの規模はどれくらいなんですか?
「野外なんですけど、1万人くらいの規模でしたね。だから、握手会なんかもなかなか終わらないんですよ。今回はちょっと地方の会場らしいので、規模も小さいのかなって思ってたんですけど、それでも7,000人くらい集まるらしいです。それが3日間ですね。今回は、『聖闘士星矢』の主題歌を歌っていた元MAKE-UPのNoBさんと『デジモンアドベンチャー』の和田光司さんと一緒に出演します」
――松澤さんは海外にいらっしゃることが多いと思うんですが、日本のアニメの人気ってどういった感じですか?
「すっごい人気ですね」
――すっごい?
「すっごい人気ですよ。特にフランスとかブラジルはすごいと思いますね。あと中国とかも。ヨーロッパは星矢の人気がすごいですね。イタリアへ行ったとき、高校生くらいの女の子がすごい夢中になってTVを観てるので、なに観てるんだろうってのぞいてみたら、『ときめきトゥナイト』だったり(笑)」
――海外で放送されているアニメの主題歌って、歌詞は日本語じゃないですよね?
「日本語じゃないですね。日本語のものがそのまま流れているところもあるみたいですけど。ただ、現地のファンの方は、オリジナルの日本語版を聴いてみたいようで、『日本語で歌ってほしい』ってリクエストが多いですね」
――現地語にカバーされて歌われているということですね?
「みんなポルトガル語とかで歌ってて、私より上手かったりもするんですけど(笑)。前回ブラジルに行ったときも、私がステージに出る前に3人くらいが、ポルトガル語で『地球ぎ』を歌ってたり、新人の方が今度『地球ぎ』でデビューしますとか言ってたり……。"松澤由美"って言ってもわかってもらえないですけど、フレーズを口ずさむだけで理解してくれたり。そんなすごい作品に出会えたことは本当にによかったなって思いますね」
カフェライブの魅力。そして今後の目標は……
――国内での活動に目を移しますと、最近では"カフェライブ"が中心になっているようですが、カフェライブの良いところはどういうところですか?
「ファンの方がステージに近いのがいいですね。近すぎるってときもありますけど(笑)。あと、アコースティックが好きなので、それをメインにできるのもいいところですね。ただ、会場が大きくなっても、アコースティックをメインにしてやりたいなとは思っています」
――近いところでは7月27日にもライブがあるそうですが、そこではやはり『Lの季節2』の主題歌である「僕たちの真実 ~Story~」も歌うわけですよね?
「そうですね。この曲をアコースティックで披露するのは初めてになるので、ちょっと楽しみです。難しい歌なんですけど(笑)」
――今年前半を総括するとかなり充実していたのではないでしょうか?
「意外とそうだったかもしれません(笑)。以前は、先の予定が決まってなかったりするとかなりイライラすることもあったんですけど、最近では『ダメなときは何やってもダメ』って思うようになりました。成るようにしか成らないみたいな達観した部分もありますね(笑)。イライラしている暇があったら、その労力で、詞を書いたり、ギターを練習したりしていたほうが、自然に次が見えてくるみたいな。『そんなに焦らなくてもいいんじゃないかな』って思えるようになってきましたね、ここに来て。言い出したらキリがないですから」
――達観してますよね(笑)
「してますね(笑)。でも、空いている時間があったら、作品を作ったり、何か新しい発見をしたりだとか、そういったことが自分の身になって、さらに新しい作品へとつながっていったりすると思うんですよね。歌に関しても、『一生懸命歌おう』とか『こう歌わなければいけない』とかではなく、その先にもっと大事なものがあるんじゃないかと。そのモノ自体に自分が夢中になることが大事なんじゃないかなって思うんですよ。私が夢中になれなかったら、聴いている人も夢中になれないじゃないですか」
――今後の目標は何かありますか?
「自分をもっと高めていくというか、いろいろなことに興味を持ってやっていければいいなって思ってます。文章を書くこともそうですし、もっと作品を作ったりもしていきたいですね。そして、10年後も歌っていられたらいいかなって。デビューしたときもそんなことを言っていたような気がしますが(笑)、とにかく自分が夢中になって楽しんでいければいいなって思います。あと、世界中で歌いたいですね。いろんな国の人と出会って歌ってみたいです」
――それでは最後に、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします
「せっかくいい楽曲を歌わせていただいているので、みなさんの耳に触れる機会がもっと増えればいいなって思ってます。なので、ライブにも足を運んでいただけるとうれしいですね。『Lの季節2』の「僕たちの真実 ~Story~」については、わりと幻想的な感じで、10年前にプレイした人にも、今回初めてプレイする人にも、通じるような歌になっているので、そういったことがちゃんと伝わってくれるといいなって思います。みなさん、ぜひ聴いてみてください」
――どうもありがとうございました
「Lの季節2-invisible memories-」オリジナル・サウンドトラックのジャケットイメージ |
タイトル | 「Lの季節2-invisible memories-」オリジナル・サウンドトラック | ||
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発売予定日 | 2008年6月25日 | 品番 | FVCG-1010 |
価格 | 2,940円 | ||
発売元 | 5pb. | 販売元 | メディアファクトリー |
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