『生命のダンス』(1899年 画布、油彩 125.5×191cm)
月が浮かぶ夜の海をバックに、オースゴールストランの海辺でダンスに興じる男女が描かれている。女の人生の諸相をダンスに託して象徴しているという。
『マドンナ』(1894年~95年 油彩・カンヴァス 91×70.5cm)
「マドンナ」についてのテキストと思われる散文詩がある。
全世界がその運行を止めた
制止のとき
きみの顔は地上のすべての美をとどめている
熟れた果実のようにきみの唇は
苦しげに開かれる
死体のほほえみ
今生が死に向かって
手をさしのべる
死に絶えた幾千もの世代を
生まれ来る幾千もの世代につなぐ
絆が結ばれる
ムンク美術館にあった『マドンナ』は『叫び』と同じく強盗団に盗まれたが、修復作業を経て一般公開されている。こちらはノルウェー国立美術館の作品。