Anders J. Ohlsson氏

この2年と数カ月、CodeGearで働く従業員にとっても今回の買収はひとつの節目となるものだ。どういった気持ちで同買収の発表を聞いたのだろうか。来日したCodeGearの開発担当スタッフエンジニアでエバンジェリストのAnders J. Ohlsson氏に話を伺った。

「買収の話は、同僚も同じだと思うが、アナウンスと同じタイミングで知ったよ」「いつかは起こることかなと思っていたし、安心したというのが正直なところかな」とOhlsson氏。

買収に関して事前に報告があったわけではなく、一般のアナウンスと同時にCodeGearのメンバーも買収を知ったようだ。発表があった日にEmbarcadero Technologiesから説明が行われ、製品や人員はこのまま継続することや明確な買収目的の説明があり、買収による従業員へのリスクがなく、さらに相乗効果と成長が期待できると感じたという。

CodeGearは買収されたのではなくて、あくまでもパートナーシップとして新しい企業を得たと考えてほしいと同氏は説明する。開発は継続されるし、顧客に対する不安があるということはない。顧客が望む製品を開発し続けることができるという。同氏としてもEmbarcadero Technologiesという法人母体を得たことで、これまで以上に開発事業に注力できることに満足しているようだった。また現在のオフィスが継続して使えることも満足できる条件だったようだ。

カスタマに対しては買収発表の2週間後にオンラインチャットで説明が行われた。ポートフォリオに重複がなく相乗効果が見込めること、CodeGearの開発やブランドは継続されることなどを説明し好感をもって迎えられたという。CodeGearのカスタマはすでにEmbarcadero Technologiesのプロダクトを使っていることが多く、その点においてもメリットがあるようだ。