毎年6月の第1木曜日はフランス農水省が定めた「アペリティフの日」。今年は5日がその日にあたり、東京・六本木の六本木ヒルズアリーナおよびテレビ朝日イベントスペースumu(ウム)にて、フランス食文化の祭典「ハッピーアペリティフ in 東京」をフランス食品振興会が開催。会場には一流ホテルやレストランが提供するおつまみとフランス産ワインやリキュールが一堂に集まったほか、アペリティフ親善大使に任命された福田康夫首相夫人と中尾彬氏も登場し大いに盛りあがった。
日本では一般的に"食前酒"と訳されるアペリティフは、フランスでは食事の前に軽く楽しむ飲み物とつまみのことで、食と人生を楽しむというフランス人には欠かせない習慣となっている。
「ハッピーアペリティフ in 東京」は、11:30~20:20の時間帯を4部構成で展開。今回は、その第2部(13:30~15:20)に参加させていただいた。それぞれの部によってチケット料金は異なるが、第2部は3,000円。チケットと引き換えで、シェフの手によるアミューズブーシュ(一口サイズで食べられる軽い料理)10品とチーズ1品、フランス各地のドリンク4杯が提供されるほか、無料のドリンクや有料シャンパンなども楽しめる。
会場内には「クイーン・アリス」の石鍋裕氏や「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三氏ら一流シェフによるアミューズブーシュが一堂に揃い、"豪華版デパ地下"のような光景が目の前に広がっていた。また、バーテンダーやソムリエらによって約200銘柄にもおよぶフランス産のアルコールやソフトドリンクなどが提供されるブースも設置されていた。
サーモンと白米リゾットのミルフィーユ、コルネ入りフォアグラとヘーゼルナッツのパルフェ フルーツソース、ホロホロ鶏のクロックムッシュー、タルトレット・オ・フロマージュ……!!! どのブースにも趣向を凝らした美食の数々が並び、「全部食べてしまいたいっ!!」と心が躍ってしまう。おなかをすかせた人々でごった返した会場では、同イベントに出店する「青柳」の小山裕久氏をはじめとする有名シェフも闊歩し、気さくに来場者との記念撮影に応じていた。
昨年も参加したという20代の女性は「今年は会社の先輩を誘って午後休とって来ました(笑)。お料理も充実していておなかいっぱいです」と笑顔を見せていた。色とりどりのアミューズブーシュをのせたお皿はまさに"幸せ"そのもの。すっかりおなかいっぱいで大満足なのだが、同イベントでは飲食だけではなく、見て楽しむステージイベントも多数用意されているのだ。