A-DATA
デスクトップ向けメモリモジュールには現在、主にDDR3とDDR2とがある。今年の展示で勢いを感じたのはどちらかと言えばDDR3の方である。DDR3メモリは2000MHzを超え2133MHzに達しておりこれをデモしていたメーカーも多い。一方のDDR2メモリも1300MHzまで達していたが、DDR3とのクロックの開きは大きい。ただ、当面はAMDプラットフォームでDDR2が利用され続け、インテルプラットフォームでは4シリーズチップセットでDDR2がサポートされるため、DDR2とDDR3の共存状態が続くと思われる。
A-DATAでは、オーバークロックメモリのXシリーズの「DDR3-2000X」を展示。製品名のとおり2000MHz以上の動作を目指す製品である。ブースデモでは、DDR3-2133を水冷動作でデモ。アクセスタイミングは9-9-9-24とされていた。
Apacer
Apacerでは、オーバークロックメモリの「Aeolus」シリーズを多数展示。Aeolusシリーズは、ヒートシンクの上部を大きくとり、そこに小型ファンを搭載しているのが特徴だ。冷却性能は高そうだが、モジュールの物理的な背の高さも目立つ。さらにデュアルチャネルパッケージも展示されていたが、これも大きい。製品ラインナップには、DDR3-1600/1800。また、同モジュールを用いてDDR3-2133までオーバークロックしたデモも行われていた。
ATP
ATPの展示はモジュール中心。DDR3メモリではDDR3-2000の製品を展示していたが、プロトタイプのようでATPロゴがまだ付いていなかった。アクセスタイミングは他社とあまりかわらない9-9-9-24だが、動作電圧に関しては1.9Vと比較的低い。そのほか、ヒートパイプを用いたヒートシンクのDDR3-1800製品も展示。フラッシュメモリでは、とうもろこし由来のプラスチック樹脂で作ったという「EarthDrive」を展示していた。