利用するGPU次第で評価は逆転

まず最初にオーソドックスなGeForce Boostのパフォーマンスをチェックしてみたい。前述の構成表の通り、今回は8400 GSおよび9800 GTXという両極端なグラフィックスカードを用意し、GeForce Boost時にパフォーマンスがアップするのかチェックしてみた。9800 GTXはGeForce Boostに非対応だが設定自体は可能。もしかして……との期待のもとにテストを行った。

1)3DMark06

まずは定番3DMark06から。画質設定は標準のままで、解像度だけを変化させている。

2)Unreal Tournament 3 (version1.2)

画質関係の設定は全て最大に設定し、マップ「DM-ShangriLa」を利用してFPSの計測を行なった。

3)Crysis (version1.2.1)

画質設定は全て「高」に設定し、同梱されているGPUベンチマーク機能を使って計測した。

4)LOST PLANET:EXTREME CONDITION

画質の設定は「異方性フィルタリング4X」のほかは全て「高」に設定している。画面解像度はデフォルトの解像度の縦横比に近いものを選んだ。

……と、駆け足でゲーム系ベンチを1通りテストしてみたが、GeForce Boostが効力を発揮するのは、ローエンドGPUを組み合わせた場合のみであり、このあたりからもハイエンドGPUがGeForce Boostに対応していないことが確認できる。

一方、ローエンドGPUを組み合わせた場合は、確かに"パフォーマンスのブースト"状態が確認できる。Unreal Tournament 3のような"マルチGPU"非対応ゲームでは今ひとつだが、CrysisやLOST PLANETでもしっかりした手応えを感じる(とはいってもこのレベルのゲームだと到底プレイアブルな域ではないが……)。