この4月、PFUのScanSnapシリーズにMac OS X専用モデルS300Mが新登場した。価格はオープン(PFUダイレクトで2万9,800円)。現行のS300はWindows専用モデルだったので、くやしい思いをしていたMacユーザーにとってはうれしいニュースだ。基本機能に絞り込んだ「小さい」「簡単」「速い」の三拍子が売りのポータブルUSBスキャナを実際に使ってみた。
給紙カバー(原稿台)を閉じた状態はとてもコンパクト。幅と高さは薄型のティッシュケースよりは大きいが、奥行きは小さい |
S300Mは外箱もミニサイズ。軽いので片手で楽に持てる。Mac miniと一緒にお持ち帰りなんていかが? |
フラットベッド式A4スキャナの場合、使う時もしまっておく時もA4用紙以上の面積がどうしても必要になるが、それに比べS300Mは驚くほどコンパクトで、最小時: 284×95×77mm、最大時: 284×227×240mmである。重さも約1.4kgしかない。置き場所で悩む必要のない世界最小 & 最軽量(※1)スキャナである。形と重さはWindows専用モデルS300と同じだがカラーリングが異なり、ほとんどのMacにマッチするホワイト & シルバーになっている。軽量、かつUSBバスパワー駆動も可能(※2)だし、オプションで専用バッグも用意されているのでモバイルでの使用もOKだ。
カラーリングはホワイト & シルバーのMac miniとベストマッチ。テンキー付きキーボードと比べると占有面積ははるかに小さい |
付属ケーブル類も白に統一されているのが心憎い。バスパワー駆動にはUSBバスパワーケーブルを使用する。その際は写真のようにMac本体のUSBポートを電源供給用にもう1つ使う |
給紙カバーを開けた状態。名刺などの小さい原稿ならこの状態でセット可能。排紙トレイはないのでこれ以上前方に広がることはない |
S300Mの形状はインクジェットプリンタのようだが、インクカートリッジや印字ヘッドがない分、明らかにS300Mの方が設置スペースをとらない |
ScanSnap S300動作環境・スペック
OS | Mac OS X 10.2.8以降 |
---|---|
CPU | PowerPC G4 800MHz以上、Intel Core SoloまたDuo以上 (Intel Core Duo 1.83GHz以上推奨) |
メモリ | 128MB以上(512MB以上推奨、Mac OS X 10.5では1GB以上推奨) |
ディスク容量 | 40MB以上の空き |
光学ドライブ | 付属ドライバソフト「ScanSnap Manager」インストール時に必要 |
USBポート | USB 1.1 / 2.0 |
サイズ | 最小:284 ×95×77 mm、最大:284 ×227 ×240 mm |
重量 | 約1.4kg |
読み取りスピード(A4縦)
ACアダプター利用時 | ノーマル | 8枚/分(カラー150dpi、白黒300dpi相当) |
---|---|---|
ファイン | 6枚/分(カラー200dpi、白黒400dpi相当) | |
スーパーファイン | 4枚/分(カラー300dpi、白黒600dpi相当) | |
エクセレント | 0.5枚/分(カラー600dpi、白黒1,200dpi相当) | |
USBバスパワー駆動時 | ノーマル | 4枚/分(カラー150dpi、白黒300dpi相当) |
ファイン | 3枚/分(カラー200dpi、白黒400dpi相当) | |
スーパーファイン | 2枚/分(カラー300dpi、白黒600dpi相当) | |
エクセレント | 0.5枚/分(カラー600dpi、白黒1,200dpi相当) |
※1: 世界最小 & 最軽量
2007年10月現在 A4・ADF(Automatic Document Feeder)スキャナにおいて
※2: USBバスパワー駆動も可能
USBバスパワーケーブルを使用する際には、USBポートを2つ備えたマシンが必要。推奨に満たないCPUやメモリ容量、またUSB 1.1環境の場合は、読み取り速度が低下することがある。