小型PHSモジュール「W-SIM」用のスロットが側面にあり、最大204kbpsでのデータ通信が可能なほか、付属ヘッドセットやBluetoothハンドセットなどを利用して音声通話も可能。本体にはマイクを搭載しないため、本体のみでの通話には対応しない。電話としての待ち受けにはWindowsが起動しログオン状態になっている必要があり、スリープや休止状態での着信はできない。ただし、PCとしての電源が切れている間もW-SIMは有効になっており、再びWindowsが起動したときに、停止中どこから着信があったか履歴を表示することができる。
その他の通信機能としてはIEEE802.11b/g準拠の無線LANおよびBluetooth 2.0+EDRを搭載し、別売りのクレードルには有線LANポートも用意されている。バッテリーは同梱の標準バッテリーパックと、その3倍程度の容量を持つ別売りの大容量バッテリーパックが用意されるが、それぞれの駆動時間については「現在計測中」とされ、具体的な数値は明らかにされていない。
別売りのクレードルにはUSB2.0×4、LAN、アナログRGB、バッテリー充電台が用意されている。バッテリーを装着した本体とバッテリー単体の両方を置いた場合、本体の充電終了後に単体の充電が開始される。Bluetoothハンドセットの充電台とサイズは合わせてあり、左写真ではクレードルのUSBポートからハンドセット充電台の電源を取っている |
スマートフォンのW-ZERO3シリーズと同様に、オンラインサインアップを行うことでデータ通信とEメール(pdx.ne.jpドメイン)の設定が完了する。Eメールの送受信にはWindows Vista標準の「Windowsメール」を利用する。Windowsメールの1アカウントとしてpdx.ne.jpドメインのメールアドレスが追加される形となり、このアドレスに届くメールは自動受信が可能。