男だけど、乙女ゲーに挑戦してみた - 『DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神』で"ヘブン"へGO!

プレイスタート!

ニンテンドーDSの電源を入れると、GRANRODEOの歌う「NOT for SALE」をBGMに、ハイクオリティなオープニングムービーが始まります。

このアニメだけ見ると格ゲーといわれても納得しそうなのですが、本ジャンルは何度もいうように乙女ゲー。つまり最終目標は気になる異性をあの手この手で口説き落とし、大人の階段を上ることです。

ちなみにタイトル画面では声優によるタイトルコールがあり、キャラはランダムで変わる仕様になっているので、何度か遊んでいればお気に入りの声優さんの声を聞くことができます。このあたりのちょっとしたファンサービスを忘れないのはさすがバンナム。

タイトル画面で「はじめから」を選んだら、自分の名前を入れていよいよスタートです。 とりあえず名前はそのまま山田井ユウキと入力しておきました。女の子の名前と考えてもまあ何とか違和感はなさそうです。

これでもし僕の名前が「ケンシロウ」みたいな男っぽい名前だったら、ゲーム中に「ケンシロウちゃん……オレ、おまえのこと……」みたいな会話が出てくるかもしれないわけで、それはそれで別の世界が見えてきそうな感じですが、まあそんなどうでもいい話はさておき本編を進めていきましょう。

独自の世界観と個性豊かなキャラクターに注目!

アタシ、山田井ユウキ。高校2年生。
この10月に、私立桂桜学園に転入してきたヤングなピュアガール。
これから新しい学校で、どんな出会いがアタシを待っているのかしら――。

……すみません、一人で盛り上がって気持ち悪いナレーションをつけてしまいました。そんなわけで、高校2年の10月から翌年3月までの半年間をゲーム内で体験していこうと思います。

なぜ4月からじゃないんだろうとふと思いましたが、これはきっと冬の方が女の子向けのイベントが多いからでしょう。

そう……クリスマスにバレンタイン……僕にはまったく縁のない外来語ばかりですが、いずれもうら若き乙女にとってはかなり重要な行事ですから、10月～3月という時期チョイスにも納得です。

再びシナリオを追いかけていきましょう。

転入してしばらくは普通に日々をすごしていた主人公でしたが、あるとき友人の沙紀に連れられて夜の旧校舎へと足を運びます。そこで目にしたのは、学園の生徒たちがガチンコバトルを繰り広げる格闘大会、その名もB-1。

……んな無茶な!

正直ここまでは他の恋愛アドベンチャーとそう変わらないシナリオだなー、普通だなー、とか思っていたら、いきなりやってきた斬新すぎる設定。 気分的には斜め後ろからざっくり袈裟斬りされた感じですが、ともあれこれが「セコンド系恋愛アドベンチャー」というジャンル名の正体なのですね。

公式サイトによると、このB-1は学園が創立して間もない頃から続いている伝統行事で、学園の生徒であれば誰でも参加できるイベントなのだとか。なんじゃそら! と一瞬思いましたが、でもよく考えれば恋愛アドベンチャーとしては異色でも、少年漫画なら充分ありえる設定です。ということは……あれ、そんなにトンデモ設定でもないのかな……。

さて、もうおわかりかと思いますが、最初にご紹介したパッケージの5人はいずれも学園の生徒であり、B-1にも出場しているわけです。

それでは本作の恋のお相手候補である彼らを、簡単にご紹介していきましょう。

まずは主人公と同じクラスで、スポーツ万能、クールなツンデレ、結城 仁。 恋愛アドベンチャーではもはや必須ともいえるキャラクターですが、実社会でのツンデレはイケメンだけに許された特権である場合がほとんどなので注意が必要です。

そして、同じクラスにもう一人。 学園のムードメーカー的存在の関西弁男、朝倉 勇馬。こちらはぜひ友達になりたいタイプですが、長身・イケメン・明るい性格、と弱点が見つからないので、合コンにはご遠慮願いたいです。

続いて隣のクラスからは、無口で感情表現が苦手な長尾 信一郎。 やっぱり眼鏡属性は強い! 公式サイトによれば「心を開いた相手には笑顔を見せたりする」らしく、その不器用さがたまらないという女性も多いことでしょう。

そして3年生からは、セレブなのにそれを鼻にかけない好青年、竜造寺 景。しかも当たり前のように成績優秀でスポーツ万能。……ここまでいくと非現実的すぎて嫉妬もできませんが、とりあえずパッケージの格好がダサい(注:個人的意見)のが唯一の救い。セレブのセンスはようわからんわぁ。

最後にご紹介するのは、後輩の立花 智彦。 あどけない笑顔で、ショタ好きお姉さんの心をわしづかみ。バトル時はバスケのユニフォームっぽい服に短パンと、わかってやっているとしか思えない格好ですが、それ以前にまともに闘えるのでしょうか……?

以上の5名がメインターゲットとなるわけですが、この他にもサブキャラクターとして個性豊かなキャラが用意されています。

たとえばB-1出場選手にも、データを重視した戦法を得意とする科学者志望の姉小路や、イタリアからやってきたマルコ・ジャンニーニ、双子のファイター二階堂兄弟など、癖のある連中がそろっていて、ひょっとするとメインの5人ではなくサブキャラに惹かれるプレイヤーもいるかもしれませんね。そこは続編に期待しときましょう!

また、バトル以外でも主人公の友人である沙紀、おさげの眼鏡っ子の美都子、お嬢様キャラでプライドの高い春奈など、女性キャラがさりげなく充実していて、それが学園生活に深みを持たせています。

次ページではいよいよシナリオ攻略へ! 破壊力抜群のミニゲームもあるよ!