「『デュエルラブ』っていうゲームがあるんですけど」

そのタイトルを初めて耳にしたとき、僕は思わず聞き返しました。

「デュエルラン?」
「いえ、デュエルラブです。ラ、ブ」

なぜか「ラブ」のところを強調する担当さん。タイトルからまったく内容が想像できなかった僕は再び尋ねました。

「どんなゲームです?」
「そうですね……闘う男たちをサポートしていくゲームですかね」
「闘う男っていうとファイナルファイトみたいな感じですか?」
「……まあ、似たようなもんです。これがパッケージ」

ぜんぜん違いますやん。

――ということで、今回皆様にご紹介させていただくゲームは、バンダイナムコゲームスから発売中の、『DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神』。

漫画、「花ざかりの君たちへ」で有名な中条比紗也先生がキャラクターデザインを手がけたことでも話題になった、セコンド系恋愛アドベンチャーゲームです。

ええと……まず何よりも先にパッケージに出ている野郎5人衆のファッションが気になって仕方ないわけですが、これは「セコンド系恋愛アドベンチャー」という謎のジャンル名とも関係することですので後ほど詳しく見ていくことにしますね。

さて、本作がどういうゲームなのかいまいちピンとこない方々のためにわかりやすく説明すると、いわゆる「乙女ゲー」というジャンルに属するソフトであり、同ジャンルではコーエーの「アンジェリーク」シリーズやコナミの「ときめきメモリアル Girl's side」シリーズなどがよく知られています。

いうまでもありませんが、「乙女ゲー」とは「乙女(向けに作られた)ゲー(ム)」であり、じゃあなぜ完全にターゲット外である僕(27歳・男性・独身)がこのゲームをプレイしているのかというと、それはつまり、「乙女ゲー」と聞くだけで敬遠している世の男性ゲーマーに、「乙女ゲーを一般男子がガチンコでプレイする様」をお伝えし、乙女ゲーの新たな魅力を発掘するためなのであります!

なので、本作品をすでに遊ばれている女性ファンの方におかれましては、これから僕がプレイレポートを書いていきますので、「男から見るとこうなのね」というところを、どうぞ生温かく見守っていただけると幸いです。

ではさっそくプレイスタート!
特にこのゲーム未プレイの男性諸兄は目と耳をかっぽじって付いてきてくださいね!