展示についてのアップデート

搭載するCPU「Atom」については少し補足しておきたい。IntelはIDF期間中に同CPUの正式発表を行ったが、ここで明らかになったZ500/Z510/Z520/Z530/Z540は「Silverthorne」(コードネーム)と呼ばれていたもので、Netbook/Nettopで採用される「DiamondVille」(同)とはパッケージやTDPが異なる。DiamondVilleについてはまだ製品ラインナップが公開されていないのだが、スライドによりその一部が明らかになった。

Netbookの基本構成

こちらはNettopの構成

動作クロックなどは不明だが、上の図を見ると、NetbookのCPUには「N270」というプロセッサ・ナンバーが明記されている。一方Nettopの方にはなぜか何も書かれていないのだが、確認したところ、これは「220」("N"は付かない)になるとのこと。これらの発表時期については、複数の関係者が「6月のCOMPUTEX」と発言しており、どうやらこれで確定のようだ。

ただN270については、実機で1.6GHzというクロックは確認できた

Nettopも1.6GHzで動作していた。マザーボード上にはシールもあった

Netbookのチップセットは945GSE+ICH7M。プレビューのレポートで、すでにMSI製のNetbookについては紹介しているが、その後、ブースでこの動作デモを見ることができたほか、新たに中国Malata製のモデルの展示も確認できた。

MSI製Netbookの動作デモ。OSはWindowsが搭載されていた

AtomはHyper-Threadingを搭載。OSからは2CPUに見える

Malata製のNetbook。10.2インチ画面を搭載する

これもMalata製で、画面は8インチだそうだ

一方、Nettopのチップセットは945GC+ICH7の組み合わせになるが、そのほかSiSの671+968チップセットもサポートするようで、ブースには両バージョンのIntel製Mini-ITXマザーボードが展示されていた。ただコストは両ボードともそれほど変わらないそうで、違いとしてはIntel 945GC=高性能+ファン付き、SiS 671=低性能+ファンレス、ということになるようだ(ただし他社製の945GC搭載マザーは全てファンレスだった)。

ASUS製のMini-ITXマザー

バックパネルI/O

こちらはMSI製。一辺が2cmほど長く、じつはMini-ITXではない

バックパネルI/O。なぜ基板が微妙に大きいのかは不明

Intel純正の945GCマザー

バックパネルI/O

ZOTAC(PC Partner)製

バックパネルI/O

もう1枚のIntel純正。これのみSiSチップセットで、ほかは全て945GCを搭載

バックパネルI/O