2日目午後には、Netbook/Nettopに関するプレスブリーフィングが開催された。Netbookは低価格ノートPC、Nettopは低価格デスクトップPCのことで、従来のエントリーPCのさらに下に位置する新カテゴリの製品である。Intelは今年のCeBITあたりからこの用語を使い始めているが、業界全体に大きなインパクトを与える可能性があるだけに注目だ。
Netbook/Nettopでは何ができる?
Netbook/Nettopの特徴は、まず「安い」ということになるだろう。筆者が担当者から聞いたところでは、Netbookは250~350ドル、Nettopは300ドル以下といったあたりがターゲットプライスとなる模様で、BRICsのような新興市場においては1台目、欧米・日本などの成熟市場では2台目としての需要があるとIntelは見ている。先進国でも低価格PCがウケることは、ASUSの「Eee PC」がすでに証明しているだろう。
この低価格PC分野に、Intelは最新の「Atom」プロセッサーを投入する。Atomはイン・オーダー型のCPUで、性能的にはCeleronのさらに下になるのは確実だが、Netbook/Nettopのコンセプトである「インターネット中心」の使い方には十分、というのが同社の考え。スペック的に"何でもできるPC"というわけではないので、そのあたりは割り切る必要がありそうだ。
しかし「インターネット中心」とは言っても、決してメールやWEBブラウジングしかできない、というわけではない。ビデオ再生(YouTubeなど)や簡単な3Dゲームなどには十分対応できるということで、ショーケースのブースではそういった用途のデモも行っていた。それで満足できなくなってきたら、「エントリーやメインストリームのPCにステップアップして欲しい」と同社。つまり「普通のPC」への"呼び水"としての役割もあるわけだ。