ひととおり館内の猫ちゃんに挨拶を済ませたところで、園長のアドバイスに従い、猫との触れ合いに挑戦してみることに。猫が寝ているベンチは、ちょうど来場客で埋まっていたため、ひとまず空いていたベンチに陣取ることに。すると、目の前の踏み台のような椅子で遊んでいた猫と目が合った。しばらく写真などを撮りつつ眺めていると……。なんと椅子から離れてベンチに飛び乗り、私のひざの上で丸くなってくれたのだ!

椅子の足と壁の間のスペースにおさまるくるまえびくん(♂アメリカンショートヘアー)

見つめあっていたら、ひざの上に来てくれた

首をくすぐるとゴロゴロとのどを鳴らしてこの表情。よく手入れされた毛はやわらかくなめらかで、ほんのりとした温かさとあいまってこちらまで眠たくなってくる。またしばらくたつと、気がそれたのか、ふらりとどこかへ行ってしまった

そうこうするうちに、2時22分(にゃんにゃんにゃん)の「猫(にゃん)だ! 大行進」(おやつタイム)が始まった。園長がおやつを積んだワゴンを押して園内をひとまわりすると、それまで気ままなひとり時間をすごしていた猫たちが、列をなして美味しいものに群がってきた。一心不乱におやつを食べる姿がいじらしい。

おとなしい猫たちが突然色めき立つ2時22分

夢中でおやつをパクつく

食べ終わり、満足げに手をおそうじ

取材時間が終了となり、猫たちとの別れを惜しみつつふれあいゾーンを出ると、猫グッズや雑誌のバックナンバーがそろう物販コーナーが。すっかりお馴染みとなったキャラクター「ひこにゃん」グッズやマンガ「猫ラーメン」の関連商品など、思わずサイフのひもがゆるんでしまう品揃えだった。

物販コーナー

まったりとした雰囲気の園内で猫を眺めたり触れ合ったりしていると、すっかり時間が経つのを忘れてしまう。2009年には10周年を迎え、年間パスポートの新設や各種イベントも予定されているという「猫だ! パーク」。リラックスしきった猫ちゃんたちには、都会の喧騒でたまったストレスを癒す力があるように感じられた。1日に500~600人が訪れ入場制限もかかるというGWは避けた方がよさそうだが、花の盛りとなる春うららかな南房総へ、猫ちゃんたちに会いに出かけてみてはいかがだろうか。