――「もう一度英語 ビジネス Chance」について教えていただけますでしょうか?
「もう一度英語 ビジネス Chance」では、ユニットごとにテーマがあり、1つのユニットに対して2つのレッスンが用意されております。レッスン1では会話を中心としたスピーキングとリスニング(1日目)、レッスン2がリーディングの学習です。このように1ユニットを2日でやってもらう構成となっています。なお、リーディングでは、スラッシュリーディングを採用しています。これは通訳の方のトレーニング方法でもあるのですが、意味の塊ごとにスラッシュをいれ、返り読みしないよう塊ごとに意味をとって、頭から訳していく方法です。これにより読む速度が上がりますし、英語ってこういう順番で並んでいるんだということが自然と身についていくと思います。
――Chanceにはどのような意味が込められているのでしょうか?
メール読めるようになったり、「あの人英語できるじゃない」と思われることで仕事のチャンスをつかんでほしい、というメッセージを込めています。やっぱり学ぶなら楽しくないと(笑)。現代は英語を学ぶことが最終目的ではなく、英語を身につけてなにをするかが課題です。そのための手段として英語を身につけてビジネスチャンスをつかんでほしいですね。
――勉強方法のコツはありますか?
ビジネスパーソンに伺うと、一番学習できる場所は通勤途中という答えが返ってきました。そのため「もう一度英語 ビジネス Chance」には、ユニットの確認テストの解答・解説などを載せたテキストの縮小版(B6サイズ)を用意。通勤途中の復習用として用いてもらえればと思います。音声を聞きながら1日復習するのに30分強あれば十分ではないでしょうか。
――「もう一度英語 ビジネス Chance」では、ビジネスマナーを学べるそうですね
たとえばレッスン1では毎回、3つの「今日の使えるフレーズ」を紹介しています。英語で言いたいけど言えなかったり、これがあれば文章と文章をうまくつなげることができたりといったフレーズを紹介しています。解説には意味の解説というより、どういう時にこれを使ったらいいのか、これを使う時どういうことに気をつけるべきか、マナー的な要素が入っています。たとえば、このまま使うとぶっきらぼうになってしまうので「I’m sorry」と入れましょう、といった具合です。
それとは別に、月2回ビジネスマナーを解説するコラムを掲載しております。たとえばビジネスの場でのレディーファーストは必要か、握手と名刺はどちらが先かといった、英語が分かっていても、これを分かっていないと場違いになったり失礼になったりするというビジネスマナーについて取り上げています。英語と一緒にビジネスマナーを学べるのは他の講座にはない、本講座の特徴となっています。
――「もう一度英語 ビジネス Chance」と「もう一度英語 ビジネス Basic」の対象は違いますか
違います。「もう一度英語 ビジネス Chance」の対象はTOEIC500点以上で中級の方。英語を読んだり書いたりすることは嫌いではないが、学校を出て以来しばらく英語はご無沙汰という人に向けて作っております。一方、「もう一度英語 ビジネス Basic」はTOEIC400点未満で英語が得意じゃない方向け。ここで気をつけていただきたいのは、Basicの次のステップがChanceではないということ。元々Basicはエントリーコースとして作りました。大学生や主婦の方でも難しい内容ではないですし、まずは取り組んでいただいて通信教育のスタート地点に立ってもらう講座。これを通して弱点を見つけ、他の選択肢に進むのが望ましいですね。
――通信教育をこれから始めようという方にメッセージをお願いします。
よく言われることですが三日坊主というのは4日目にやめるのが悪いのではなく、5日目に始めないのが悪いんです。やめたことに罪悪感を感じず、今日は休んだと思って明日か明後日また始めよう、という軽いスタンスでやっていただくのがいいかなと思います。どうしても復帰できない場合は、1日1行でもいいから読むことです。まずは毎日テキストを開く習慣を身につけ、毎日テキストを開かないと落ち着かないという風になればしめたものです。これが通信教育だけでなく、学習するコツだと思います。
また、通信教育は独学ですので孤独感や挫折あるかもしれません。アルクでは、カウンセリングや学習相談室も充実しておりますので、フルにご活用いただきたいです。また、アルクの会報誌で、修了した人のお便りや、学習相談の内容を掲載し、勉強している人がどういう相談をしているのかなど、横のつながりを感じられる工夫もしています。是非心配しないで始めていただければと思います。
――ありがとうございました。