テニプリキャラ集結にファン感涙!
テニプリといえば真っ先に浮かぶのはやはり主人公チームである青学ですが、この漫画の本当にすごいところは青学以外のライバルたちにも根強いファンがいることです。
ちなみに僕の個人的なお気に入りは氷帝学園の部長である跡部というキャラなのですが、彼を演じる声優の諏訪部順一さんも18曲目、「CROSS WITH YOU」で満を持して登場! 男の僕でも思わず惚れてしまいそうになるほどの美声は、思わずため息が出るほどでした。
そして諏訪部さんを皮切りに、ここからは青学に代わってライバル校のターン! 氷帝、立海大附属、六角、比嘉といったライバル校から、テニプリ人気を支える人気キャラが勢ぞろい。
特に、24曲目の「チャームポイントは泣きボクロ」では、跡部率いる氷帝学園メンバー全員が姿を見せ、僕も大興奮! 最初は「なんつータイトルだよ!」とツッコミを入れていたのに、いつの間にか一緒になって歌っていました……。
しかしテニプリの曲は、改めて聴いてみると本当にジャンルの幅が広いですね。 懐かしの80年代テイストな曲が続いたかと思えば、23曲目「Next Gate」では華麗なラップを披露してきますし、沖縄代表である比嘉中学校メンバーの「道しるべ」や「太陽(てぃーだ)の島」といった曲には、しっかりと"沖縄っぽい"雰囲気があり、ちゃんとキャラのことを考えて丁寧に曲を作ったという製作者のこだわりが伝わってきましたよ。
豪華! 声優さんが目の前で生アフレコ!
さて、46曲目の「や・き・に・く」が終わったところで、ちょうどコンサートも中盤。
この「や・き・に・く」を歌う「トング隊」は、原作の「焼肉の王子様」にも登場した比嘉の知念・田仁志と、氷帝の樺地の3人で構成されたユニットです(今回、田仁志役の声優さんは不参加)。
思い起こせば、「焼肉の王子様」がジャンプに掲載された当時は、テニス漫画がいきなり焼肉漫画になった! とファンの間でも色々な意味で大反響を巻き起こしたものですが……。
……と、原作の思い出に浸っていたところで、衝撃の企画が!
なんと、この「焼肉の王子様」OVA版のシーンを、今回登場した声優さんがステージ上で生アフレコするというイベントが始まったのです!
これはすごい! 生アフレコなんてそうそう体験できることではありませんし、しかもそれがテニプリと来た日にはもう……僕、嬉しすぎてこのときちょっと泣いたかもしれん。
この生アフレコが繰り広げられた「焼肉の王子様」については、4月25日に発売されるOVA「テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会篇Final」Vol.0に収録されています。
これぞサプライズ!――まさかの許斐先生登場に大感激!
100曲マラソンも、いよいよ折り返し。
最初は「おいおい100曲とか大丈夫かよ」などと思っていたのに、気づけば半分過ぎていたなんてまったく思えないほどに、時間の流れの速いこと! 子どものころ禅寺でさせられた10分間の座禅は死ぬほど辛かったのに……人間って現金な生き物ですよね。
さて、47曲目からはデュエットとソロ中心の選曲へと移りましたが、生アフレコで最高潮になった会場のテンションはまったく下がる気配を見せず、むしろ「KA・BA・JI」など変なノリの曲でさらにヒートアップしていきます。
……うん、そうですね。このへんかもしれませんね。
僕の頭から「仕事」の2文字が消え去ったのは……。
その後も人気キャラが入れ代わり立ち代り姿を見せ、54曲目では再び越前リョーマ役の皆川純子さんがステージに現れました。そして順調に55曲目が始まったわけですが、なんと、なんと……ここで、原作者である許斐剛先生が登場し皆川さんと一緒に「Go」を熱唱!
これは嬉しすぎるサプライズ! 会場はこれまでにない異常な盛り上がりを見せ、もうお祭り騒ぎです。そういえばすでに開始からかなりの時間が経っていますが、最初から今まで観客は総立ちのまま、誰ひとりとして座ろうとしません。
というのもですね、そろそろ疲れてきたな……と思い始める頃に、「生アフレコ」とか、「許斐先生登場」とか、うまいことサプライズをはさんでくるのですね。本当にすばらしい構成です。すばらしすぎて休む暇がないけど!
許斐先生の登場でひとしきり盛り上がったあとは、女性ファンにはたまらない「バレンタイン・キッス」の声優バージョンがスタート。
「バレンタイン・キッス」は言うまでもなく国生さゆりさんの超有名ソロデビューシングルですが、これを真田役の楠さん、跡部役の諏訪部さん、忍足役の木内さんがカバー。低くて渋い男性声で歌い上げます。
しかし声優さんの声ってかっこいいなあとは昔から思っていましたが、知っている曲をカバーされると余計にその良い声がうらやましくなりますね。僕も幼少の頃、レコーダーを使ってこっそりアフレコをやってみたことがあるのですが、初めてレコーダーを通して聞いた自分の声の気持ち悪さと演技の絶望的な下手さに、軽くトラウマを受けた覚えがあります。ああ……艶のある声が欲しい……。
コンサートは感動のラストへ! あのユニットから重大発表も!
いよいよ終盤を迎えた100曲マラソン。
ここまでくると、僕も100曲という数字にうだうだ言っていた最初の頃が懐かしく思えるほどコンサートに入り込んでしまっていて、むしろ終わるのがとても寂しくなってきていました。
そんな中、94曲目の「さよなら…眼鏡’s」では、忍足・手塚・乾という眼鏡キャラで構成されたユニット「眼鏡’s」が衝撃の解散発表!
会場から上がった悲鳴の大きさが、彼らの人気を物語っていました。やはり時代は眼鏡男子なんですかね……。よし、ちょっとJIN’sに行ってくる!
そして――。
3時間という長丁場のラストを締めくくったのは、100曲目となる「Dear Prince~テニスの王子様達へ~」。
許斐先生自ら作詞をされた楽曲で、マラソンは感動のゴールを迎えたのでした。
本当はまだまだ語り足りないことがあるんですが、それはもう6月25日に発売される本公演のDVD(もしかしたら僕も映っているかもしれません。ウォーリーより捜すの難しいと思うけど)をぜひご覧くださいね!
(C)許斐剛/集英社/NAS・テニスの王子様プロジェクト