クリア後のお楽しみ要素も満載
しかし、「なんだ面倒なゲームなのか」と思う事なかれ。そこはファンのためのゲーム。ミレニアム・ファルコンに乗るためモス・アイズリー宇宙港を走り回ったり、レイア姫を助けるためにデス・スターの内部を駆け巡ったりと、映画にはない目的の場所までたどり着く流れを体験できるのは素直に楽しい。R2-D2とC-3POは、こんな風に帝国軍の戦艦に襲われた反乱同盟軍の宇宙船から脱出したんだなぁ、と勝手に脳内でストーリを補完する作業も面白いものである。また、一度チャプターをクリアするとフリープレイモードが加わり、好きなキャラでそのチャプターをプレイできるようになる。マップにはストーム・トルーパーやR2-D2でしか入れない箇所もあり、ストーリー展開とは別にマップの隅々まで探検できる楽しみもある。そしてマップ内に点在するブロック(スタッド)を集めれば、ほかのキャラクターやアイテムを買えるなど、クリア後のお楽しみ要素も満載だ。
なお、オビ=ワンとダース・ベイダーの戦いなど、いわゆる名シーンは基本的にムービーとなる。カメラワークはかなり忠実に再現されていると感じるが、そこはレゴ。細かなギャグが入るなどコミカルに描かれている。ちなみに、全編を通してキャラクターがしゃべることはない。あくまでシーンを再現しているだけである。物足りないかと思ったが、名シーンをレゴでどのように味付けするのか、といったほうが楽しみになってくる。これはうまい演出といえる。ゲームのプレイ後に映画を再び見直して、違いを楽しむのもいいだろう。
100時間は遊べるボリューム! ファンならぜひプレイ
壮大なストーリーをコミカルなキャラで追えるだけではなく、ステージ内に隠されているレゴ・キャニスターを集めると作品内に登場するミニキットモデルを完成できるなど、徹底してやり込める要素も充実している。筆者は時間の都合もあり、すべてを堪能することはできなかったが、手応えとしてはすべての要素をコンプリートするのに100時間以上はかかりそうだ。名シーンを楽しみ、その後は好きなキャラでその世界を駆け巡る、このあたりはライト層もヘビー層も関係なく楽しめる部分といえる。ただ、注意したいのはゲームの性格上、すべてが映画のネタバレであること。映画を観てない人は、まず「スターウォーズ」をちゃんと観てからプレイすることをオススメする。まあ、映画を観ずにプレイする人は少ないと思うが念のため。ともあれ、多少、アクションやパズルで手こずる場面もあるが、投げ出すほどの難しさはない。原作への愛にあふれる『レゴ スター・ウォーズ コンプリート サーガ』。ファンならプレイして損のない1本といえよう。
ゲームタイトル | レゴ スター・ウォーズ コンプリート サーガ |
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メーカー名 | アクティビジョン |
ジャンル | アクション |
対応機種 | Wii |
発売日 | 3月27日 |
価格 | 6,090円 |
CEROレーティング | A (全年齢対象) |
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