やり込み要素も充実! 初心者にも優しい

ステージ内に隠された「エンブレム」を入手すると、ヒーローポイントが獲得できるだけではなく、"人物紹介"などの「EXTRA」要素も追加される。[START]ボタンを押せば、ステージ内で獲得したエンブレムをすぐに確かめられ、さらに「プレイ状況」ではこれまで獲得したエンブレムやアビリティのほか、ストーリーの進展度もチェックできる。「まだまだ、これだけしか集めてないのか……」と思うと、やり込み魂は否が応でも燃え上がってしまうもの。派手なアクションはもちろん、充実したやり込み要素といった点でも、魅力は大きいだろう。ちなみに、「エンブレム」の近くまで移動すると、スパイダーマン自身が「この周辺が怪しい」と教えてくれる。それならカンタンと思うのだが、意外にわかりにくい場所にあることが多く、「全然見つからねー」とイライラしてしまうことも少なくない。……もちろんそれが楽しいワケだが。

ステージ内に隠されたエンブレムを探すのも楽しさのひとつ。ヒーローポイントが獲得できるほか、「EXTRA」で見られる項目が増える

獲得した攻撃方法はいつでも練習が可能。繰り出すのが難しい攻撃もじっくりとマスターできる

タッチペンを使った複雑なアクションを採用しているため、少々敷居は高めだが、最初のステージはチュートリアル的な位置付けで、かなり親切にプレイ方法を教えてくれる。さらに、新しい「アビリティ」を追加した場合は、最初に「練習」を実行することも可能となっている。アビリティによっては、ダウンした敵に近づいたときに表示される指示に従ってタッチペンを動かすことで強力なダメージを与える、といった複雑な内容のものある。ぶっつけ本番ではなく、事前にちゃんと練習ができるというのは、かなりありがたい機能である。ちなみに、手に入れたアビリティは何度でも練習できる。

ワイヤレス通信による対戦機能も搭載

このほか、DS同士による最大2人までのワイヤレス対戦機能も備えており、相手を倒すたびに獲得できるポイントで勝敗を決する「プロウラー」、タイマーがゼロになったときに敵が相手エリア内にいると勝利となる「ホットポテト」などの対戦モードが用意されている。なお、ダウンロードプレイには対応していないので、各自でソフトを用意する必要がある。今回は残念ながらプレイできなかったが、多彩なアクションによる熱い戦いが期待できそうだ。

日本語吹き替え版の豪華声優陣が参加

ゲーム内のテキストは完全に日本語化されており、音声も映画の日本語吹き替えを担当した声優がそのまま起用されているという豪華ぶり。英語のままがいいという意見もあると思うが、アクションゲームであること、画面が小さいDSであることを考えると、個人的にはベターな選択だと思う。

打ち上げた敵をクモの糸で捕まえ、自分に引き寄せるといったワザも操作に慣れればカンタン。これをマスターするだけでも、ゲームの楽しさが倍増だ

敵への攻撃をすべてタッチペンに委ねているシステムを採用しているため、どうしても最初はとまどってしまうかもしれない。筆者も前半のステージでは、敵のいる方向にタッチペンをひたすらスライドさせるなど、微妙な勘違いでムダな苦労をかなり重ねてしまった。しかし、クモの糸で捕まえたり、敵と逆方向にタッチペンをスライドさせる投げを自然に繰り出せるようになってくると、俄然プレイが面白くなってくる。敵をお手玉のように操って10回以上の連続攻撃をバシバシと決めるといった攻撃がマスターできれば、もうスパイダーマンのトリコである。蹴り上げて、さらに自分もジャンプして追い打ちをかけるなど、格闘ゲームさながらの連続技……。スパイダーマン人気にあやかった、単なるキャラクターゲームなんて思う人もいるだろうが、実際にプレイすればそんな思いは吹っ飛んでしまう。ちっちゃなDSだって、摩天楼を飛び回るのは気持ちいいものですよ。

動画 - DS『スパイダーマン3』
プレイの様子を動画でちょっとだけ紹介! (音声なし)


ゲームタイトル スパイダーマン3
メーカー名 アクティビジョン
ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売日 3月19日
価格 5,040円
CEROレーティング A (全年齢対象)

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