街中を歩き回るだけでも新たな発見のある楽しさ
ちなみに、2番目のミッションでありながらも、難易度はやや高め。敵の追跡にモタモタしているとアッという間にサム少年のいる場所に到達されて失敗となってしまう。1度失敗して敵の動きを把握し、的確に攻撃してロボットへトランスフォームさせないとクリアは難しい。ヌルいゲームには飽き飽きだ、という人にはぜひともオススメしたいところだ。とはいえ、緑色に光る地点に行かなければミッションがスタートしないため、ゆっくりと街中を見て回ることもできる。街中にジャンプ台があり、カマロで思い切ったアクションを極めて楽しむこともできる。建物に密着すればズンズンと登れたり、街に点在するキューブを集めるとサブミッションが発生したり、映画の予告ムービーといった特典のロックが解除されたりと、焦らずにじっくり楽しめる要素も満載。細部まで作り込まれた街を隅々まで探検し、ときには破壊したり、フェンスを投げてみたりするだけでも、けっこう面白い。『クレイジータクシー』など、箱庭的なゲームが好きな人にもたまらない作りといえそうだ。
多彩な乗り物を操れるのも大きな魅力だ。「オートボット」では、カマロに変形する「バンブルビー」が中心となるが、ミッションによってはゴツイ車体のGMC・トップキックに変形する「アイアンハイド」を操ることもある。「ディセプティコン」側では、最初のミッションでヘリを操る。ヘリで基地を強襲するのは、映画的な雰囲気で実に楽しいところ。このほか、海外ゲームならではと思わせるぶっ飛んだミッション内容が登場するのも見どころだ。正義の味方であるはずの「オートボット」が、仲間が撤退するまでの時間を稼ぐために建物を破壊するミッションでは、「これは正義のための作戦なので人間たちも許してくれる筈だ」など、唖然とさせられるコメントが表示される。正直、これでいいのかと思ってしまうのだが、日本のゲームではなかなかお目にかかれないユーモアさといえそうだ。
やれることが多いだけに操作体系は少々複雑で、難易度はちょっぴり厳しめだ。ライトなノリの多いWiiにはやや馴染みの薄い内容かもしれない。しかし、それを踏まえてもあまりある自由度と楽しさが用意されている。ロボ好き、アクションゲーム好き、箱庭ゲーム好き、カーアクション好きなど、幅広いジャンルを満足させられる充実ぶりは、ゲームとしての完成度の高さを感じさせる。Wii向けのじっくりとやり込めるタイトルを求めているなら、まちがいなくオススメの1本だ。
ゲームタイトル | トランスフォーマー THE GAME |
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メーカー名 | アクティビジョン |
ジャンル | フリースタイルロボットアクション |
対応機器 | Wii |
発売日 | 3月13日 |
価格 | 6,090円 |
CEROレーティング | B (12才以上対象) |
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