道産ワイン懇親会はこのほど、道内11ワイナリーの40種類以上のワインとフードを紹介するイベント「第13回 北を拓く道産ワインの夕べ」を東京・新宿の「ヒルトン東京」にて開催した。北海道は醸造用ぶどうの生産量が日本一(平成17年現在)で、手ごろな価格から高級ワインまで高品質なワインが生産されているという。これまで同イベントは北海道内で行われていたが、今回初めて北海道外での開催となった。また近年、国産ワインに注目が集まっており、そんな中での実施とあって会場には多くの人々が集まった。

会場となったヒルトン東京には多くの人々が

開催に際し、北海道副知事の近藤光雄氏氏が来場。「このイベントでは、少しでも多くの方に北海道ワインのおいしさをしってもらいたい。昨年はミートホープ等の不祥事があったが、今後はワインだけではなく道産食材全体の品質向上に尽力していきたい」とコメントした。

道産ワイン懇談会会長 池田町長 勝井勝丸氏

では早速、ワインのブースに目を向けるとしよう。まずは小樽に本社を構える「北海道ワイン」。生食用であるナイヤガラぶどうを使った「おたる特撰ナイヤガラ 2006(白)」や"和食に合う飲み飽きないワイン"をテーマにした「松原農園 ミュラー・トゥガウ 2006(白)」が人気を集めていた。

次に、「余市ワイン」で有名な日本清酒余市葡萄酒醸造所(余市町)。1974年に誕生した「余市ワイン」がラベルやパッケージなどを一新すると共に、ワイナリーの貯蔵庫内部もリニューアルしたという。タンク熟成も瓶熟成もより安定した温度環境の中で行えるようになり、品質が向上した。ブースには、オリを沈めて上澄みだけをとった辛口ワイン「余市ワイン ケルナー シュール・リー(白)」等が並べられていた。

日本清酒余市葡萄酒醸造所のブース。リニューアルした「余市ワイン」がズラリ