では今回のベンチマーク機材を紹介しよう。AMD 780G搭載マザーボードはGIGABYTE製の「GA-MA78GM-S2H」。形状はマイクロATXで、AMD 780GおよびSB700の各チップにはファンレスのヒートシンクが装着されている。拡張スロットレイアウトは、上からPCI Express x1、PCI Express x16、PCI(#1)、PCI(#2)と並ぶ。PCI Express x16はGen 2対応である。

GIGABYTE製のAMD 780Gマザーボード「GA-MA78GM-S2H」。冷却はファンレスヒートシンクだが、低消費電力とはいえある程度熱いと感じるほど熱を持つ

ヒートシンクを取り外し、AMD 780とSB700チップを確認してみたが、パッケージもかなり小さいことがわかる。パッケージサイズはともにおよそ21×21mm程度。コアはAMD 780Gが7.5×7.5mmほどでSB700が6.5×6.5mmほどとなっている。AMD 780Gが2億5百万ものトランジスタを搭載しながらこのサイズに抑えられているのは、最新の55nmプロセスを採用しているためだ。

AMD 780G、SB700ともにパッケージはかなり小さい

AMD 780Gのコア部分のサイズはおよそ7.5×7.5mmほど

SB700のコア部分のサイズはおよそ6.5×6.5mmほど

AMD 780Gでは最大512MBまでUMAを割り当て可能

この製品固有の機能かもしれないが、グラフィックコアのオーバークロックも可能となっていた

GA-MA78GM-S2Hのそのほかの特徴をピックアップしてみると、ディスプレイ出力端子は、VGA(D-Sub15ピン)、DVI-D、HDMIの3種類、SATAは内部×5+eSATA×1(バックパネル)、PATAも1系統備え、Realtek RTL8111CによるPCIe接続のLAN(GbE)、Realtek ALC889Aによる8ch HDオーディオ機能、Texas InstrumentsのTSB43AB23によるIEEE1394a機能(バックパネルに6ピン×1、内部ピンヘッダ×1)などを備えている。

CPU周辺回路には固体コンデンサを採用。電源フェーズ数は4つ

GbE用に搭載されたRealtek RTL8111C

8ch HDオーディオ用に搭載されたRealtek ALC889A

IEEE1394a用に搭載されたTI TSB43AB23

内部SATAポート数は5

バックパネルには3系統のディスプレイ出力端子、1ポートのeSATAなどを搭載

次に搭載するCPUを紹介しよう。Athlon X2 4850eはOPNが「ADH4850IAA5DO」。OPNの末尾はリビジョンを示しており、他の製品と照らし合わせると「DO」はG2リビジョンとなるようだ。消費電力比較用に用意したAthlon 64 X2 4800+はG1リビジョンの製品であり、OPNは「ADO4800IAA5DD」。

Athlon X2 4850e CPU。OPNはADH4850IAA5DO

Athlon 64 X2 4800+ CPU。OPNはADO4800IAA5DD

そのほかの構成についての詳細は以下の通り。

CPU Athlon X2 4850e Athlon 64 X2 4800+
メモリ DDR2-800 1GB×2(Corsair:CM2X1024-6400C4)
マザーボード GIGABYTE GA-MA78GM-S2H
チップセット AMD 780G+AMD SB700
ドライバ Cataryst 8.47(AMD)
HDD Western Digital Raptor 74GB
OS Windows Vista Ultimete 日本語版
冷却ファン CPUクーラーのほか、12cmファン×2基