ドラッグストアがメタボ対策に乗り出す
第8回目となる今年は「みんなで『セルフメディケーション派』宣言!」がテーマだ。拡大している世間の美と健康志向の高まりを受け、健康生活を送るための最新情報を説明し、推進するといった内容で、各企業が趣向を凝らした展示を行っている。なかでも特に目立ったのは昨今、重要なキーワードとなっているメタボリックシンドローム対策だ。
イベントを運営する日本チェーンドラッグストア協会によるテーマブースでは「メタボリックシンドロームゾーン」が設けられ、最新の測定機器や健康器具が実際に計測ができるようになっていたほか、参加企業による特定保健用食品(トクホ)も多数紹介。単に展示するだけではなく、自社製品を紹介しながら健康に対しての意識向上を促すイベントを行っている企業が数多く見受けられたのも今年の特色といえる。来年から改正薬事法が施行されるなど、国策として国民の健康維持が求められていることもあり、業界が一丸となって利用者の意識改革に取り組んでいるというわけだ。
人気の中心は大手ドメスティックブランド
会場でもっとも人気を集めていたのは、大手のドメスティックブランドだ。特にメーキャップブランドの「マキアージュ」やスキンケアブランド「エリクシール シュペリエル」などの新製品を、モデルを使ってデモンストレーションしていた資生堂には、イベントのたびに相当数の人だかりができていた。また、上戸彩を新たなイメージキャラクターに起用したコーセーの「ソフティモ」も同様だ。このほかロレアルのブース内で展開していた化粧品ブランド「メイベリン」で行っていたメイクアップ体験スペースなども関心が高かった模様だ。来場者の中心が女性ということもあって、美に直接的に関わる企業のブースにはやはり足を止める人は多い。
ただ、ユニークなパフォーマーを擁したブースや、愛らしいキャラクターを前面に登場させているブースもあり、家族連れで訪れても間違いなく楽しめる。幅広い層で利用されているドラッグストア業界のイベントならではだろう。