地図を頼りに道を進むと、古い民家を改装した1軒のカフェが目の前に現れた。そこがお饅頭カフェ「mugimaru2」だ。
お饅頭カフェ「mugimaru2」 |
「mugimaru2」
住所:東京都新宿区神楽坂5-20
営業時間:12:00~21:00(水曜休み)
レトロな雰囲気をかもし出すお店の風貌に期待を高めつつ、玄関をくぐる。だが、店内を見渡しても、猫の姿はない。キッチンでは忙しそうに、マツ子さんのママさんであるサナエさん がお饅頭をつくっていた。
「あの……、マツ子さんに会いに来たんですが」
「マツ子はね、今の時間は近所で遊んでいるはずよ」
サナエさん曰く、「mugimaru2」にはマツ子さんを含め、3匹の猫が暮らしているとのこと。猫たちは冒険心いっぱいで、毎日遊び疲れるまで、存分に外で遊んでくるらしい。お店を出て、左に曲がるとすぐに見えてくる「竹内公園」にて3匹の猫をみつけた。
ライトグレーの毛並みがキレイな猫ちゃんが、マツ子さん。そして、ライトグレーに白が多めにはいったとんちゃん。それから、いちばん小さいのが、すんちゃん。すんちゃんの「すん」は一寸の「寸」。小さいから、"すん"ちゃんなのだ。
猫たちがカフェに戻る様子もないので、先に店の2階でお茶をいただくことにした。ヨモギ地 にアンチーズ、紅茶まん、黒蜜地につぶあん……、饅頭カフェだけあって、おいしそうなお饅頭がメニューに並ぶ。
「あぁ、しあわせだなぁ」
すっかりお腹も満たされて1階に降りると、すんちゃんが帰ってきていた。遊び疲れると、店内のそれぞれの居場所で眠る猫たち。すんちゃんの寝床は、入り口はいってすぐのテーブルの上にある棚だ。
帰り際、「これこれ」とサナエさんが、写真を見せてくれる。マツ子さんの幼い頃の写真だった。「マツ子はね、松戸で拾われてきたから、"マツ"子っていう名前なの。すごく美人の子猫だから、飼っちゃったのよ」とサナエさんは笑う。たしかに、子猫時代も愛くるしいマツ子さん。次回訪れたときは、店内で"ゆるりと"お会いしたいです。
「mugimaru2」を出て、駅へと向かう帰り道。神楽坂通り沿いにある陶磁器屋「陶柿園」に立ち寄った。というのも、猫グッズが売られているからだ。おすすめは、「猫のぽち袋」。メッセージ入りのものなど、約10種類のぽち袋が販売されている。猫好きな知人への神楽坂土産にしよう! と1セット購入。専用の特製猫柄袋に満足しながら、「猫パンチ」の効果を期待し、スキップしながら 家路についたのである。
「陶柿園」
住所:東京都新宿区神楽坂2-12
営業時間:11:00~19:00(不定休)