マウスには単4乾電池を1つ搭載できる。製品にはニッケル水素電池が付属しており、これを充電して使うことになる。充電用ケーブルはUSB無線レシーバとマウスに取り付ける。端子部分には磁石が埋め込まれており、意識せずとも正しく電極が接続できる仕組みだ。充電池を単4乾電池の形状とした理由は、充電する環境がないときに市販の電池を使えるようにするためだ。バッテリー使用状態のノートPCから充電すれば、ノートPCの使用時間を減らすことになる。そのときはマウスを市販の電池で使う。本当によく考えられている。
カタログでは15分間の充電で5時間使用できるとあった。実際に使用した場合もこれに近かった。5時間充電すると3週間使えるとのことだが、さすがにこれはまだ確認できていない。モバイル以外で使うときや、ケーブル付きで差し支えないときは充電しながら使うことが多いからだ。バッテリー残量が減るとマウスのランプが赤くなるので、充電のタイミングがわかりやすい。したがって、バッテリー使用時の不満はない。
マグネット式のケーブルは、うっかりマウスを強く引っ張ったときに簡単に外れる。これも感心したことの1つ。実はマウスの横に置いたマグカップを引っ掛けてしまったのだが、ケーブルが外れたおかげで机の上の"水害"を防止できた。
モバイル用途へのこだわりがうれしい
小型マウスながらスクロールボタンが大きく、水平スクロールの操作がやりやすい。左側側面の2つのボタンも右手親指で押しやすい位置にある。他のマイクロソフト製マウスと同様に、初期設定はスクロールボタンでタスクの切り替え、左前方ボタンで拡大鏡、左後方ボタンで"戻る"である。これらのボタンは付属のユーティリティソフト「IntelliPoint 6.1」でさまざまな機能に変更できる。拡大鏡機能はノートPCでデジカメ写真のサムネイルを並べて表示した時に使うと、写真の様子が簡単に把握できてよかった。
パフォーマンス優先と省電力優先を調節できる。ゲームをする場合はパフォーマンス優先のほうがスムーズに遊べる |
IntelliPoint 6.1に付属する拡大鏡機能。フォルダを"縮小版表示"にしたときにサムネイル画像を拡大してチェックできる |
保護用の小袋に過ぎないと思われた携帯用ケースも良くできている。中仕切りに硬い素材を使い、マウスのセンサー部を保護する仕組みだ。中仕切りの反対側に充電ケーブルとレシーバが入るので、鞄の中にきちんと片付けられる。強いて難点を挙げれば色が黒いこと。黒いものは鞄の中で探しにくい。マウスの本体色である銀色か明るいグレーだったらもっと良かった。それにしても、隅々まで配慮の行き届いた物作りだと感心する。
モバイルマウスとは小さいマウスのことだと思っていたら大間違いだ。Mobile Memory Mouse 8000のように、徹底的にモバイル用途を考慮したデザインがあって初めてモバイルマウスと名乗れるのだ。このマウスを使うとそれがよくわかる。