――あと、お誕生日にご帰宅なさるとうれしいことがあるそうですが……。
「そうなんです。お誕生日の前後2日間なんですけども、わたしたちメイドがご主人様、お嬢様のお誕生日をお祝いさせていただいております。メイドからのプレゼントなんですけれども、ケーキのプレゼント、わたしたちメイドからのお歌のプレゼント、さらにその時、@home cafe店内にいるメイドさんとのチェキ撮影がステージ上でできちゃうんですよ」
――ステージ上でですか?
「お誕生日会はお楽しみ会の一環としてやりますので、メイドだけがお祝いするというのではなく、お店の中にいらっしゃるご主人様、お嬢様全員にお祝いしてもらうことができちゃうんです」
――ところで、hitomiさんがメイドさんになったキッカケはどんなことでしたか?
「キッカケとしてはですね、わたし弟がいるんですよ。なので、もともと世話好きというか、誰かのために何かをすることがすごく好きだったんですね。ていうのもありますし、自分が一生懸命やったことに対して、人に喜んでもらうってすごくうれしいじゃないですか」
――そうですよね。
「子どもの時から、誉められるとやっぱりうれしいじゃないですか。なので、誉められるためというわけでもないんですけど、自分がなにかしたことで、皆さんが幸せになってくれたらいいな、と思って。やっぱり、普通の喫茶店とメイドカフェは全然違うので、@home cafeで働き始めました」
――これまで、お給仕やご奉仕をなさってこられたhitomiさんがお考えになる理想のメイドさんって、どんなものでしょう?
「わたしの中で理想のメイドというか、座右の銘を持って働いてるんです」
――それは……。
「自分で考えた言葉なんですけど、わたしはですね、『ハートにもメイド服』ということを心がけながらずっとお給仕しています」
――それは、どういう意味なんでしょう?
「これはですね、メイドカフェ、@home cafeでは、この制服を着てお給仕をするんですけども、やっぱり初めて@home cafeにご帰宅された方たちっていうのは、ただのウェイトレスさんがメイド服を着てるんだろうな、という感覚でご帰宅なされる方が実は多かったりするんですよ。だけど、@home cafeでは実際そういうことはなくて、わたしたちはホントにメイドなんです! なので、わたしはメイド服を着た時には、ハートにも同じようなメイド服を着てるような気持ちで、もう心の底からメイドさんとしてご奉仕しています」
――それがhitomiさんがお考えになる、ひとつの理想像なんですね。
「そうですね。だから、もっとたくさんのご主人様にご奉仕できるようになりたいし、どんなことをしていてもご主人様が楽しんでいただけるようになりたいです。さっきみたく失敗をしてしまっても、それを見てご主人様が『楽しかったな』とか『うれしいな』と思ってくださったら、わたしはそれでホントにいいと思っていて、やっぱりご主人様が喜んでくださることだけを考えてご奉仕しています」
――いろんな方が来られると思うんですが、「外は雨降ってるし、部長には怒られるし、仕事先ではしくじっちゃったし」みたいな方とか……。
「そういったご主人様には、@home cafeにいらっしゃる間はですね、雨が降ってることとか、怒られたこととか全部忘れて楽しんでいただけたらいいなあ、と思っています」
――大変よくわかりました。どうもありがとうございました。
(写真:中村浩二)