1月31日に任天堂から発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』だが、ものすごい人気のようで発売日当日に完売してしまったショップもあったとか。しかし、恥ずかしながら私は、これまで「スマブラ」シリーズをプレイしたことがない……。「自称」とはいえ、私もいっぱしのゲーマー。今回プラットホームが「Wii」に変わったということもあり、遅まきながらの参戦を決意したのだった。
いざ、「スマブラX」ワールドに出陣
前置きはこの辺で。まずはこのゲーム、「Wii」ならではの特徴がある。使用するコントローラを4種類の中から選ぶことができるのだ。その4種類とは、
- 「Wiiリモコン」と「Wiiヌンチャク」の組み合わせ
- 「Wiiリモコン」のみ(この場合は通常のコントローラのように横に持つ)
- 「クラシックコントローラ」
- 「ゲームキューブ用コントローラ」
「"クラシックコントローラ"とか"ゲームキューブ用コントローラ"のほうがプレイしやすいよ……」といった外野からの声も聞こえてきたが、せっかくなので"Wiiリモコン"と"Wiiヌンチャク"を使うことにした。だって、せっかく「Wii」でやるんだし。
そして、「Wii」の電源をオン! まず最初に感じたこと……それは「ゲームモードの種類(遊び方というべきか)が物凄く多い」ということだ。1本のゲームソフトにこれだけのモードが入っているとは正直驚いた。いろんなモードといっても、基本ルールは"相手を攻撃して場外にふっ飛ばす"だけ。いたってシンプルだ。ちなみに、相手にダメージを与えると、画面下部にパーセンテージが表示される。この数字が大きければ大きいほど、飛ばされやすいのだ。
そして、まだプレイしていない方のためにもう少し詳しく話しておくと、相手キャラを飛ばしたときの気持ちは、「カイ…カン…」の一言に尽きる。しかし、逆に飛ばされたときは……。飛ばされてもステージに戻って来れれば"セーフ"なので、なんとか戻ろうとして自然に身体に力が入ってしまう。
さて、ゲームをプレイしてみて、最初にぶつかった難関、それは"投げる"ことだ。"掴む"から"投げる"がなかなか出来なかった。ただ"殴る"だけでなく、"投げる"が習得できればプレイの幅は格段に広がる。しかし、なかなか"投げる"ができない私……。などといいながらも、心配は無用。戦いを繰り返していけば自然と身につけることができるので、はじめてプレイする人も安心してほしい。
「スマブラX」は家庭円満の秘密兵器となるか!?
さて、このゲームのモードは大きく分けて2つ。「みんなで」と「ひとりで」。そこから枝分かれして、たくさんのステージが用意されている。「みんなで」モードは、インターネットにはつながず、家族や友達同士で戦うことができるモード。コントローラが4つあれば、最大4人までの対戦が可能となっている。一方、「ニンテンドーWi-Fiコネクション」を選択すれば、インターネットを通して、"フレンド"と呼ばれるお互いに登録した人同士でプレイする「大乱闘」や、まったく知らない人同士が闘いを繰り広げる「おきらく乱闘」などが選択できる。
ここで私はひらめいた。これは「家族の絆深め作戦」に使えるぞ!!、と。家族のつながりが希薄だといわれる現代。ファミコン時代からの知識で、「このキャラはね……」なんてウンチクを語れば、お父さんの威厳も増すというものだ。もちろん、プレイの腕前も必須。子どもはゲーム慣れしてるので、テクニックをある程度磨いておかないと、威厳も何もあったものではない。子どものいない間に、お母さんとプレイしておくことも必要かもしれない。まあ、これで夫婦ゲンカになっても知りませんが(笑)。部屋にこもって1人でプレイしている子どもたちを引っ張り出し、登場キャラについて語りながら本気で戦う……。お父さん!! 今こそ家族が一つになる時です。「うちのお父さん、すげーんだぜっ!! 」と子どもが友達に自慢する……なんてことなれば、素晴らしいと思うんですけどね。
見知らぬ敵とネット越しで「大乱闘」
インターネットの向こうがわの見知らぬユーザーと激戦を繰り広げる「おきらく乱闘」。プレイしながら、ある重大な事実に私は気付いた。まず、平日の夕方や週末の昼間に参戦してくる人と、真夜中に参戦してくる人では、「戦い方」が違うのだ。発売されてすぐだというのに、"真夜中の戦士"は異常に強い。もう、飛ばす飛ばす。ここに飛び込んだ私は……誰もいないところで"必殺ワザ"を出してみたり、何もできないまま"ふっ飛ばされ"たり。ちなみに、真夜中の戦いにおける最高順位は3位……。4人中3位……。
それに比べて、平日の夕方や週末の昼間なら、私の"ゲーマー"としての矜持を保つことができる。つまり、「スマブラ」経験の少ない人は、日中に参戦するのがオススメなのだ。とはいえ、日中にプレイした場合でも私は1位になった経験はない……。4人中2位……。
こんな結果になったとはいえ、やはり私は「ゲーマー」。ゲーマーのゲーマーたる由縁を見せるべく、次ページでは「ひとりで」モードにチャレンジする