テスト環境
さて、それでは性能比較である。テスト環境は表1に示すとおりだ。今回、単独でやってもその性能が判らないので、以前こちらのレビューの際に行った、Core 2 Extreme QX9650の3.2GHz動作+ASUSTeK Maximus Formulaのスコアを併記することにした。このため、OSやドライバ、ベンチマークなどもこれに揃えてある。そんなわけでグラフィックスカードはいつものRadeon HD 3850(Photo34)を利用した。ただ、SkullTrailはATIのCrossFireと共にNVIDIAのSLIも動作することが謳われている。そこでNVIDIA系の代表として、XFX GeForce 8800 GTも利用してみた(Photo35)。
表1:テスト環境 | ||
CPU | Core 2 Extreme QX9770相当 | Core 2 Extreme QX9775×2 |
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MotherBoard | ASUSTeK Maximus Formula(X38) | Intel D5400XS |
BIOS | Revision 0903 | XS54010J.86A.0780.2008.01.10 |
Driver | Intel Inf Driver 8.3.0.11 | Intel Inf Driver 8.5.0.1009 |
Memory | Corsair CM2X1024-6400C4×2 | Micron PC2-6400 CL5 2GB×2 |
DDR2-800 4-4-4-12で動作 | DDR2-800 5-5-5-18で動作 | |
Graphics Card + Driver | Radeon HD 3850 Reference + Catalyst 7.11 | Radeon HD 3850 Reference + Catalyst 7.11 |
XFX GeForce 8800 GT + Forceware 169.25 |
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HDD | ブート用:Seagate Barracuda 7200.7 120GB SATA (ST3120827AS) NTFSフォーマット | |
データ用:Seagate Barracuda 7200.7 120GB SATA (ST3120827AS)×2 RAID0 NTFSフォーマット | ||
Flash Memory | Transcend JetFlash TS4GJF160 (4GB:全量ReadyBoost) | |
OS | Windows Vista Ultimate 英語版 |
Photo34:最近3600/3400シリーズが登場したが、コストパフォーマンスの点では相変わらず良好なRadeon HD 3850(256MB DDR3)。市場価格は\25,000~\30,000といったところ |
Photo35:GeForce 8800 GT(コア600MHz/DDR3 1.8GHz 512MB)の構成。市場価格はRadeon HD 3850よりもちょっと高く、\35,000~といったところ |
ところで、SLIなりCrossFireを利用するためには専用コネクタが必要になる。SLIに関しては評価キットに付属してきた(Photo36、37)が、これはSlot 0とSlot 3でSLIを構成する(Photo38)時位しか使いようがなかった。そこで例えばSlot 0とSlot 1とかSlot 0とSlot 2という場合には、その他のSLIコネクタ(最近はビデオカードに付属することも多いし、昔のnForce4 SLI用のコネクタなどもそのまま利用できる)を使うことも出来た。
Photo36:こんなに長いSLIコネクタは初めてみた。実際長すぎるためか、これを使うとSLI動作時に画面のチラつきが止まらない。短いSLIコネクタに交換するとピタっと収まるあたり、別にSLIコネクタを用意したほうが良さそうに思える |
Photo38:上からSlot 0/1/2/3となる。Slot 0/1は2スロット厚のカードが装着できるという仕組み。Slot 0/1/2を使えば物理的には3way SLIも構成できるだろう(ドライバが対応しているかどうかは今回確認していない) |
問題はCrossFireである。D5400XSはCrossFireに対応としているが、1月16日に開催されたIntelの記者発表会に展示されたパネルでは、CrossFireの構成例がなんとNative CrossFireではなく、DMSコネクタ経由のcable CrossFireになっていた。なので、そもそもNative CrossFireが動作するかも不明だし、CrossFireコネクタも付属していない。今回は、たまたま手元にあったAMD790FX用のCrossFireコネクタを流用してみた。
ちなみにグラフ中の表記は
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SkullTrail:QX9775×2 + D5400XS
- X38:QX9650@3.2GHz + Maximus Formula
としている。