「書けまっせ!!PDF3」を使ってみる

さて、「書けまっせ!!PDF3」の利用であるが、なるべく実際の利用例に合わせて解説してみたい。ここでは、会社における届出書の1つである「PDF形式の勤務届出書」を例にしてみる。一般的な会社では、休暇や休日出勤、さらには直行・直帰、遅刻・早退などの届出が義務づけられていることが多いだろう。それらの届出には、上司が確認を行い、人事などに提出するのが一般的である。たいていの場合、指定された書類を起こし、本人→上司→人事という流れで届出用紙が流れていく。

PDFは通常、Adobe Acrobatなどが導入されていないPCでは編集できない。しかし、「書けまっせ!!PDF3」を導入しておけば、PDF上の所定のエリアに文字を書き込んだり、捺印したりすることが可能だ。わざわざPDFを印刷して記入し、上司に印鑑をもらって人事課へ提出……というアナログな手順を踏まずとも、すべての処理をPC上で実行できるようになるというわけだ。

それでは、本ソフトを使い、PDF形式の勤務届出書を利用して遅刻届を作成し、上司の確認印をもらったうえで、人事課へ提出するまでの処理を確認しておこう。なお、本稿で説明する手順を実行するには、PDF書類を提出する社員と確認印を付与する上司、両者のPCに「書けまっせ!!PDF3」を導入しておく必要があるのでご注意いただきたい。

まずは、勤務届出書のPDFを「書けまっせ!!PDF3」で読み込むと以下のようになる。

届出用紙

普通ならば、このPDFをプリンタで出力し、必要事項を自筆で書き込むのであるが、「書けまっせ!!PDF3」では、文字入れやハンコの押印まで、すべてPC上でできてしまう。