KORGは1988年にミュージックワークステーション「M1」を投入してから20周年となる。今年は1年を通じてキーボード製品で様々なプロモーションを行うそうだ。そのようなアニバーサリーの雰囲気がKORGのブースには反映されていた。例えば「X50」のカモフラージュ・バージョン、「microKORG」のビンテージスタイル・バージョンなどのリミテッド版が展示されていた。

ワークステーション「M3」のデモ。後ろに20周年の垂れ幕

カモフラージュ仕様の「X50」リミテッドモデル

ビンテージ仕様の「microKORG」リミテッドモデル

プロ向けアレンジャーキーボード「Pa2XPro」

新製品としてはプロ向けアレンジャーキーボード「Pa2XPro」、エンターテインメントキーボード「Pa500」が発表された。どちらもM3やPa800に採用されているEDSサウンドエンジンを搭載する。Pa2XProは660種を超えるサウンドを収録。TouchViewディスプレイを装備する。アサイン可能なスライダーが操作性を高めており、例えばオルガンのモデリングでは9本のドロウバーとして機能する。MP3形式での録音に対応するほか、同形式のファイルをリアルタイムでテンポやピッチを調整しながら再生できる。

Pa500もPa2XProと同じEDSエンジンを備える。RX (Real eXperience)テクノロジが表現力豊かな自然なサウンドを実現。新追加のギターモードでは、フレットにこすれる弦やピッキングパターン、スライドなど、リアルなギター演奏を表現できる。

このほか同社はNAMMのタイミングで「OASYS」のOSバージョン1.3、「RADIAS Analog Modeling Synthesizer」のバージョン2.0へのアップデートを発表した。

「OASYS」はOSがバージョン1.3に

デジタルレコーダー/ ミキサーの「D888」にSteinbergの「Cubase LE4」をバンドルして提供する

ギターセクションでは小型マルチエフェクターの新製品「PANDORA PX5D」が注目を集めていた。サウンドモデルやエフェクターが増加、編集/モジュレーション機能が向上したほか、PANDORAシリーズで初めてUSB接続によるパソコンとの連携が可能になった。さらにライブ用のフットスイッチが用意されており、同モデルからPANDORAが活躍する場が大きく拡大しそうだ。

様々なシチュエーションを想定して「PANDORA PX5D」をデモ

ギターのジャックに装着できるチューナー「Pictchjack」

プラグイン可能な小型のヘッドフォンアンプ「VOX amPlug」

ギター向けでは小物にユニークな製品が多かった。例えば「Pictchjack」はギターのジャックに直接差し込んで使えるチューナーで、携帯性に優れる。またVOXブランドで「amPlug」というギターに直接プラグイン可能な小型のヘッドフォンアンプが展示されていた。VOX AC30のトーンを再現したamPlug AC30のほか、クラシックロックサウンドのamPlug Classic Rock、メタルサウンドのamPlug Metalの3種類が用意されるという。

KORGブースの入り口はMarshallの壁

コラム「音楽をはじめよう! 」でも紹介した手のひらシンセKAOSSILATORが米国でも大人気