Bob Boiko氏 |
CMS分野における世界的第一人者として知られるBob Boiko氏が12月13日、ミツエーリンクスが開催した社外向けセミナー「企業活動のためのCMSセミナー」において、「コンテンツ管理について」と題した講演を行った。
Boiko氏は、「Content Management Bible(邦題: コンテンツマネジメントパーフェクトガイド)」をはじめとするコンテンツマネジメント関連の著作活動のほか、自ら創立したMetatorial Services Incで国際コンサルタントや、ワシントン大学情報学部教授として教鞭をとるなど、30年近くこの分野に携わっている。
Boiko氏は、コンテンツマネジメントの概念を「非常に単純な文章で、正しい情報を正しい人々に正しいやり方で送り届けること」と定義する。また、コンテンツマネジメントはまず第1に"戦略ありき"だと説き、「企業として情報マネジメントに投資することによって、どのように事業目的を達成できるか。会社としてその戦略が立てられないのであればコンテンツマネジメントを作る必要がない」と言い切った。
さらにBoiko氏は、コンテンツマネジメントを"情報を発進するためのインフラ"と捉えているという。同氏は「コンテンツマネジメントとして真っ先に思い起こされるのがWebサイトだが、それ以外にもいろいろなチャネルをサポートできる。情報をどのように消費する対象まで届けるかのプロセスを作るのがコンテンツマネジメント」だと説明した。