――女性の社員の方から、こんな色が欲しいといった声も……。
「ありますね。ピンクとかライトブルーとか、結構明るい感じの色がいいと。中には花柄とか、まるでネイル感覚のような(笑)」
――スペックとしては、当初の目標をクリアできたとお考えですか?
「ひとつの完成形には達していると思っています。理想を言えばキリがないんですが、例えば、もっと短い充電時間で長時間飛ばせるようにしたいとか。5分間の飛行時間というのは、最初は短い気もするんですが、実際に飛ばしてみると充実した5分間に感じられると思います」
――お買い求めになるお客様の年齢層は、どのあたりでしょう?
「20代から50代、60代と非常に幅が広いんですが、アンケート結果を見ますと30代、40代の男性の方が非常に多かったですね」
――それぐらいの年代の方というのは、昔のラジコンを見て育った世代ですよね。
「当時、高額で扱いが難しいということもあり、手が出せなかったという方、またこれまでにラジコンをおやりになった経験をお持ちの方でも今回、操縦しやすいということで興味を持たれた方もいらっしゃるようですね」
――発売開始からの売れ行きの方は、どうでしょう?
「うれしい悲鳴といいますか、私個人としましても『こんなに売れたことはないな』というのが現状です(笑)」
――まさに、狙いどおり……。
「狙い以上です(笑)」
――この商品自体はこの先、バージョンアップする予定などはあるんでしょうか?
「来春、3月下旬の予定でデザインをミリタリー調にしようということで、フォルムはこのままで機体の色を迷彩柄などにしようと考えています。試作品を作ってみたら結構いいものができまして、人気になるんじゃないかと思っています。お値段もお安いので、コレクションアイテムとしても広げていっていただきたいですね」
――昔のラジコンのヘリコプターと比較すると、信じられないようなお値段ですが……。
「お客様からも、社内でも、まず第一声から、『ホントに?』とか『値段、間違ってるんじゃないの?』とか言われました(笑)。私自身も子どもの頃、ラジコンの趣味を持っていたんですが、飛ばすものは難しいということで自動車だけで終わってしまいました。自分でも、値段に関しては『えっ』という感じです」
――お客様の男女比では、やはり男性のほうが多いんでしょうね。
「そうですね。男女比で申しますと、9:1で男性のお客様の方が多いですね。こういった操縦して遊ぶ類のオモチャは、従来、女性のお客様はあまりいらっしゃらなかったんでしょうね。それでも女性で購入された方も1割ほどいらっしゃったというのは、キュートでかわいい製品作りという狙いが購入に結びついたのではないかと思います」
――そういった、女性のお客様に接する機会はありましたか?
「発売開始から2日目のことだったんですけれども、お店を見て回っておりましたところ、30代くらいの女性がダッとコーナーに来られて、商品をわしづかみにしてパッケージの裏を食い入るようにご覧になっていらしゃったかと思うと、ものの1分もしないうちにレジに持って行かれて、『早いな』と(笑)。そういう光景を目撃しました(笑)。それだけ商品が認知されていたんだと思います」