リビング・ダイニングコーナーでは、朝、昼、夜など1日の様々なシーンに合わせた微妙な光の使い分けを提案。ルートロンの調光システムにより、直接照明や間接照明、スポットライトやダウンライトが細かに調整され、光でいかに雰囲気がかわるかを体感できる。ルートロンは細かな設定を記憶でき、設定後はボタン操作で簡単に再現できる。

さらには、天井埋め込み式のホームシアターシステムも設置されており、手元で照明からスクリーン、カーテン開閉までコントロールできるシステムが整えられている。またオートマチックドア錠との連動も可能で、玄関のカメラ映像を見て訪問者を確かめ、鍵をリビングから電子操作で開けることもできるという。

「リビング・ダイニング」。朝から夜まで、1日の様々なシーンを想定した光の使い分けを提案

"眠りに入りやすいリラックスする光環境"を徹底したベッドルームでは、光の重心が天井にあると活動的になり、下に下がってくると穏やかになって眠りやすいという説明を受ける。このコーナーではその基本に従い、眠りに入りやすい照明が工夫されている。就寝後に役立つフットライトや、光ファイバーを使った読書灯など、きめ細やかな光環境を用意していた。

「ベッドルーム」。光の重心を低く置くことで、眠りを誘う。光ファイバーを使い、ごく限られた範囲のみをスポットで照らす読書灯

ラボ実験コーナーでは、最新の照明手法とその収まり、施行方法の確認ができる。いま流行しているビーズシャンデリアを、天井からのファイバーの白い光によってくっきり浮かび上がらせるなどの新しい手法も提案していた。ニッチの照明では、中に飾るものによってどのような照明が適しているかを実験。蛍光灯やLEDなど光源の違い、光源を設置する場所の違いなどを1つずつ検証することで、光の大事さを実感できる。

「ラボ実験コーナー」。シャンデリアは天井からの光ファイバーで照らすことで、くっきり浮かび上がる

その他、キーシステム、レバーハンドルコーナーでは、Zi-IKONのキーシステムとFSBのデザイン性豊かなレバーハンドルの組み合わせを中心に、開閉式ドアの簡単に装着できる自動ドアオープンシステムを提案。またマンションのエントランスロビーやプレゼンテーションルームといった、パブリックな空間での光の提案も行っている。

「エントランスロビー空間」

「プレゼンテーションルーム」

同社担当者によると、「一般の方はもちろんのこと、プロの建築家やコーディネイターらがそれぞれのお客を同行し、プレゼンテーションをする場としても活用して欲しい」とのこと。家具や光、音響などがそれぞれ別々に展示されている店舗とは異なり、シーンごとにインテリア要素が詰まった新感覚のショールームとして幅広い層に重宝されることだろう。