なかなか撮影するチャンスがない動画
最近流行の動画投稿サイト「YouTube」。すでにアップされている作品を鑑賞するのも楽しいが、自分で撮影したデータを投稿するとさらに面白い。しかし、動画って面倒だなあ、と思っている読者も多いはず。そこで、手軽に撮影できるコンパクトデジタルカメラを使用してYouTubeへの投稿に挑戦してみた。
YouTubeに投稿するには、まず動画のデータを用意しなくてはならない。テレビや映画といった動画をドンドンアップしている人もいるが、これは著作権上問題がある。やはり投稿するならオリジナルの動画にしたい。しかし、日々の生活の中で「動画で撮りたい!」と思うようなシーンに出会ってもビデオカメラをいつもカバンに入れて持ち歩いているような人はほとんどいないだろう。もちろん、携帯電話でも動画撮影機能を備えた機種はあるが、本来の使用目的が異なるため、パソコンで利用する動画としては画素が荒く適していない。また、ビデオカメラも最近はかなり小さくなって運びやすくなったが、それでもコンパクトデジタルカメラのように持ち歩くのはちょっと厳しい。
EXILIM「EX-S880」で動画撮影に挑戦
このように写真に比べると動画は撮影する機会が意外に少ない。そこで、持ち歩きが容易なコンパクトデジタルカメラを使用した動画撮影に挑戦してみることにした。動画撮影が可能なコンパクトデジタルカメラは多数あるが、今回テストに使用するのは薄さと軽量で定評のあるカシオのEXILIMシリーズの一つである「EX-S880」。なぜこの機種を選んだのかというと動画機能が充実しているからだ。1GBのSDメモリーカードで約90分の高画質な動画が撮影できるだけでなく、なんと「YouTube撮影モード」という他の製品では見られない機能を搭載している。まさに今回の目的にピッタリだ。もちろん810万画素の高画質や顔認識機能、高感度ブレ軽減といった写真撮影時の基本スペックも申し分ない。
EXILIM EX-S880。810万画素の撮像素子を搭載した薄型軽量のコンパクトデジタルカメラ。1000cd/m2、2.8インチ液晶は明るく大きいので大変見やすい。また「BS」ボタンを押すと様々なモードが表示される |
また、筆者の個人的な用途にはなるが、取材で使うアイテムとして常にメモ帳とボイスレコーダ、そしてデジタルカメラを持ち歩いている。タレントや展示会など、気合いの入った取材ではデジタル一眼レフカメラを使用することも多いが、ちょっとした撮影にはコンパクトデジタルカメラが便利だ。実はEX-S880は、動画撮影機能だけでなく、ボイスレコーダー機能も備わっている。さらに「YouTube撮影モード」以外にも「文字を写すモード」「名刺を写すモード」「ホワイトボード撮影」などが用意されていて、EX-S880は仕事でも大変重宝しそうである。