Microsoft Office 2008 for Macは、2004年6月以来3年半ぶりの提供となるMacintosh版Officeの最新バージョン。今回からユニバーサルアプリケーションとなり、PowerPCとIntel両アーキテクチャ上でネイティブな動作が可能になった。

グラフィックエンジンには、Windows版の2007 Officeと共通の「Office Art」を搭載。従来より高品質なグラフィック表現が可能となり、Windows版2007 Officeのスマートアートグラフィックも扱えるようになった。

Windows版2007 Officeで刷新されたユーザインターフェイス(リボン)は、Mac向けにリファインした「エレメンツギャラリー」として搭載。テンプレートや表スタイルなど、WordやExcelなどそれぞれのアプリケーションに適した機能を、メニュータブをクリックするだけで処理できる。

Office 2004に続き、Mac版で初搭載・専用の新機能を用意する「Mac First、Mac Only」の方針も継続。ツールパレットの機能が向上、iPhotoのライブラリに直接アクセス可能になったほか、PowerPointでの「Apple Remote」のサポート、自動化ツールAutomator用アクションの提供など、Apple製品への対応強化を進めている。

標準のファイルフォーマットには、Windows版2007 Officeと同じ「Office Open XML」を採用、ファイル互換性を確保した。Windows Vistaに標準搭載の日本語ClearTypeフォント「メイリオ」も収録、共通のフォントを使うことでWindows上で作成したレイアウトを完全に再現できるという。

新しいUI「エレメンツギャラリー」が搭載された

新しいグラフィックエンジン「Office Art」の搭載により、グラデーション表現が改善された

Entourage 2008と連携動作するリマインダーツール「My Day」

多数のAutomator用アクションが用意されている