では完成した拡張機能をFirefoxにインストールして動かしてみましょう。インストールするには「sample001.xpi」をFirefoxのウィンドウにドロップします。

完成させた「sample001.xpi」をFirefoxにドラッグ&ドロップ

すると、Firefoxの「ソフトウェアインストール」画面が表示されます。[インストール]ボタンを押すとインストールされます。拡張機能を有効にするためにFirefoxを再起動してください。再起動すると、Firefoxの[ツール]メニューの一番下に「Open My Page」というメニューができているのがわかります。

[ツール]メニューの一番下に「Open My Page」というメニューが作成される

このメニューを選ぶか、[Alt+N]のショートカットキーを押すことで拡張機能が実行されます。まず、「新しいタブを開きます」という確認のダイアログウィンドウが表示され、「OK」を押すとタブが追加され、ページ(Yahoo! Japan)が読み込まれます。実行した日が土曜日だった場合、別のページ(eiga.com)が読み込まれます。

メニューを選択するとページが読み込まれる(Yahoo japan)。土曜日の場合別のページ(eiga.com)が読み込まれる

機能を修正するには

ここまでの作業を繰り返すことでFirefoxの拡張機能を開発できます。あとはsample001.jsで記述されている Javascriptのロジックを増やしたり、sample001.xulで記述されているFirefoxのウィンドウやメニューなどを書き加えることでさらに機能を増やすことができます。

その中でFirefox特有の「XUL」と呼ばれる記述を行うことで様々な機能を付け加えることができます。また、よりFirefox内部の機能を使いたい場合は、「XPCOM」というコンポーネントを作ることになります。

しかし、まずはきちんと動くものを作り、それに少しずつ機能を付け加えていくという開発方法が拡張機能開発には向いているように思います。

みなさんもぜひ挑戦して、自分なりのFirefoxを作ってWebをより便利に活用してはいかがでしょうか。Firefoxにはせっかく拡張機能を作る余地が用意されているのですから、拡張しない手はありません。まずは簡単なものから始めてみませんか。