GSMAの特設ブースであるHSPAコーナーでは、各国で発売中のHSPA(HSDPA/HSUPA)対応デバイスやアプリケーションなどが展示されていた。キーワードとして"モバイルブロードバンド"が掲げられており、HSPAの実現によりいつでもどこでもノートPCから高速なワイヤレスインターネット接続環境が可能になることが説明されていた。
特に力をいれて展示を行っていたのは韓国のKTFで、同社が韓国のほぼ全土でで展開中のW-CDMA/HSDPAサービス「SHOW」や、ノートPC向けのHSDPAモデム「iPlug」のデモを行っており、韓国は移動中でも高速なネットアクセスサービスを受けられるモバイルブロードバンド国家になっていることをアピールしていた。
またMicrosoftも本ブース内で展示を行っていたが、携帯電話関連の展示会ではスマートフォンに力を入れていた同社の姿とはうって変わり、ノートPCを中心とした展示を行っていた。HSPAはノートPCの利用スタイルを変える可能性を秘めており、たとえば携帯電話だけではなくノートPCでも音楽やビデオのダウンロードを高速に行うことが可能になる。そうなれば、ノートPCは大画面や高音質を備えた「迫力あるモバイルTV環境を提供できるデバイス」になるわけだ。すでに家庭でもPCをTVやメディアプレーヤーとして使う利用者が増えているが、今後は移動中でも同様のことがHSPAにより可能になるだろうとのことだった。