アバターも中国人の好みにマッチ

大海原に囲まれた孤島に1万平方メートルの大邸宅。広大な敷地にはヘリポートもある。そして、これらは全て安徽省合肥市に住む大学生の謝さんが所有する財産だ。最近、謝さんは「超能力」まで会得した。マップを開き、行きたい所をクリックすれば、行きたい所へすぐさま飛んでいけるのだ。

中国版セカンドライフの1つ「HiPiHi世界」でひと休みする登場人物

しかしこれは、もちろん仮想空間の中でのこと。中国版セカンドライフともいうべき3D仮想世界プラットフォーム「HiPiHi世界」の中での話だ。HiPiHi世界のベータ版は、今年3月19日に正式リリースされた。18カ月をかけて開発されたHiPiHi世界は、4カ月の内部テストを経て、一部の愛好家向けに先行リリースされたのだった。

モニターとなった愛好家たちの評価はおおむね良好で、セカンドライフに比べ、HiPiHi世界の3D制作はそれほど精緻ではない半面、画面が明るく、アバターの外見も中国人の嗜好に合う感じで、ツールボタンの配置も初心者に使いやすい、などと評価された。しかし中国人の愛好家にとり何よりありがたかったのは、ようやく仮想世界で中国語での交流ができるようになったことだった。