およそ2時間半の講義が終わり、ランニング希望者は着替えて横浜の海沿いを走る第2部へ突入。「臨海パーク周辺を走る約3.5kmコースです」との発表に、見学しようか躊躇した。だが、「6分30秒/kmという"楽勝"ペースです。余裕で走れますね」(増田氏)の声もあり、参加してみることに。このペースは、"おしゃべりしつつ楽しみながら走れる"ペースだそうだ。

海に面して、セミナーで学んだストレッチを実践。参加者は本格的なランニングシューズとウェアを着用している人ばかり

本格的なランニングウェアを着用する人が多い中、スウェットにTシャツ、普段づかいのスニーカーで参加した私に「知識が増えてくると、『このシューズじゃないと安心できない!』と思ってくるものなんです。ウェアの選び方も変わってきますよ」と同社広報担当者が優しく教えてくださった。

AチームとBチームに分かれて出発。元気な増田氏が「1km6分で行きます」と早々にスタートをきる

日が暮れ、横浜赤レンガ倉庫や観覧車がライトアップされた街中を走ると、景色がきれいなせいか、走っている苦しさを忘れさせてくれる。"公園デート"しているカップルを横目に、「体を動かすって気持ちいい」と感動できている自分にも正直驚いたが、ちょうど肌寒いくらいの気温が爽快さを助長させていた。一緒に走った参加者の「走ることがストレス発散になるんです」という言葉にも納得。最近のランニングブームは、疲れている現代人にとって新たな"癒し"の効果をもたらしているのかもしれない。

ゆっくりしたペースならばライトアップされた街並みを楽しみながら走ることもできる

マラソンと呼ぶには少々短い距離だが、足を少し震わせつつ走り終えると、更衣室で次のランニング練習に誘ってくださる方がいた。ランニングを通じて、心身ともに健康になるだけではなく、新たな出会いが広がるのも新発見だった。そうやって仲間を作れば、少しずつ距離を伸ばしながら走れるようになるんじゃないか、とマラソンの魅力に感化されたのであった。

同社では今回のようなセミナーのほか、月2回水曜日の夜に登録したメンバーで神宮外苑、銀座、池袋周辺などを走る「adidas Night Runners」を企画している。興味がある人はぜひチェックしていただきたい。詳細は、同社公式サイトで確認できる。