「鉄道の日」実行委員会は13日と14日の2日間、東京・千代田区にある日比谷公園にて「第14回 鉄道の日フェスティバル」を開催した。毎年10月14日は、1872年10月14日に新橋~横浜間で日本初の鉄道が開業したことを記念する日となっている。鉄道の日フェスティバルはこれを祝う行事として、1994年から鉄道の日に近い土曜・日曜に実施されている。2007年は埼玉・大宮市にある「鉄道博物館」の開館(14日開館)という大イベントと重なっていたため、私は「13日土曜日に日比谷公園、14日日曜日は大宮へ向かう鉄道ファンが多いだろう」と予想し、14日に日比谷公園へ行った。しかし予想は大外れ。最近の鉄道ブームを反映してか、14日も日比谷公園は大にぎわいだった。
鉄道の日フェスティバルは大きく分けて2種類の催しにわかれる。1つは鉄道会社、鉄道関連会社からの物販やPRブース。これは「噴水広場」を囲むように各ブースが配置されており、ぐるりと回遊するルートがつくられる。もう1つは「小音楽堂」で開催されるステージイベント。こちらは鉄道関係のタレント、ファミリーゲーム大会、コンサートなどと多彩な内容になっている。それぞれのステージごとに客層が異なっており、鉄道が多種多様な文化となり、幅広い層に親しまれていることを再認識した。
ステージイベントに有名人が続々
14日のステージイベントは10時からオープニングセレモニーがスタートし、鉄道少年団が紹介された。鉄道少年団は財団法人交通道徳協会が運営する青少年育成を目的とした団体で、フェスティバルでは来客の会場案内や清掃活動を行っていたそうだ。ボーイスカウトの鉄道版といったところか。のちに会場ブースを巡っていると、制服姿の少年団が頑張って活動していた。「彼らも鉄道好きだろうけど、せっかく大好きな鉄道のイベントに来ているのに、働くだけでは気の毒だな」と思ったら、休憩時間に鉄道グッズを抱えた姿もあり、とても楽しんでいる様子。なんともほのぼのとした光景だった。
10時30分からは「トレインファミリーゲーム大会」が開始。これは家族で参加するゲーム大会で、優勝した家族には鉄道関連の記念品がプレゼントされる。このように、鉄道フェスティバルには子供が楽しめるイベントやブースがいくつも用意されている。鉄道好きのパパが家族サービスも兼ねられるようにという配慮かも?
11時からのPRステージは、鉄道タレントが勢揃いで大いに盛り上がった。運転士や車掌の台詞をアレンジする歌で人気のスーパーベルズさんのステージから始まり、最近結婚が報告された鉄子タレントの豊岡真澄さんも登場。漫画からアニメとなった「鉄子の旅」の主題歌や鉄道体操などを披露してくれた。VVVF Tシャツなどのオリジナルグッズを紹介しながら、エアギターならぬ「エアレイル」と称してモーター、ドア開閉、真空式トイレの音を口真似で実演し、会場を沸かせた。
さらに鉄子の旅で有名な全線全駅乗降達成者のトラベルライター横見浩彦さん、鉄ドル(鉄道アイドル)の木村裕子さんが「2人の鉄道への愛情を来客に判定してもらう」という趣向でトークを繰り広げた。最後は木村裕子さんの歌「私のマルス操るのはキミだけ」と「鉄ヲタだって人間だぁ! 」で締めくくった。