マイクロソフトデベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパービジネス本部 デベロッパー製品部 グループマネージャー 鈴木祐巳氏

既報のとおり、米Microsoftは18日(米国時間)、同社が無償で提供するマッシュアップサイト構築支援サービス「Popfly」をオープンβ版として一般公開したことを発表した。本稿では、マイクロソフトデベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパービジネス本部 デベロッパー製品部 グループマネージャーの鈴木祐巳氏、同部 Visual Studioマーケティンググループ プロダクトマネージャーの馬田隆明氏の話を基に、Popflyの概要/使い方および今後の予定を紹介していこう。

Popflyは同社が今年5月に発表したばかりのオンラインサービスだ。これまでは「プライベートα版という位置づけにあり、限定2,000人の招待制サービスとして公開」(鈴木氏)されていたが、18日にオープンβ版として一般公開。だれでもアカウントを作成できる状況になった。

Popflyは、マウス操作と簡単なプロパティ設定だけでWeb上のサービスを連携させられる点が特徴のマッシュアップサービスである。簡単なマッシュアップであれば「Block」と呼ばれるコンポーネントを画面上でつなぎあわせるだけで行えるため、プログラミング知識がない一般ユーザーでもマッシュアップアプリケーションを容易に作成することができる。

Popflyによるマッシュアップ画面

マイクロソフトデベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパービジネス本部 デベロッパー製品部 isual Studioマーケティンググループ プロダクトマネージャー 馬田隆明氏

上記操作によって生成されるマッシュアップアプリケーションはSilverlight上で動作する。したがって、Silverlightさえインストールされていれば、OSを問わず実行することが可能だ。

また、Popflyには、同サイトで作成したマッシュアップアプリケーションを各種Webサイト上で公開するための機能も用意されている。Popfly上の共有スペース(Popfly Space)で公開するマッシュアップページをWYSIWYG(What You See Is What You Get)に作成することができるオンラインツール「Web Creator」が提供されているほか、Windows Live Galleryや米国のSNS(Social Networking Service)「Facebook」にエクスポートする機能、通常のWebサイト上に組み込むためのタグ(iframeタグ)を出力する機能、Windows Vistaのガジェットとしてダウンロードする機能なども存在する。

さらには、「友人を登録したり、コメント/評価を付記したりすることができるほか、Visual Studioとプロジェクトを共有することも可能」(馬田氏)であり、Web初級者から上級プログラマーまでが利用できるマッシュアッププラットフォームになっている。