スライドタイプで圧倒的な人気を誇るNTTドコモのDシリーズ(三菱電機製)だが、「D704i」は700iシリーズ初となるワンセグチューナー搭載モデルとなった。90Xiシリーズの廉価版といわれていた70Xiシリーズだが、それは昔の話。「703i」シリーズ以降、700iシリーズでは、廉価版では考えられないような新機能が次々に投入されてきた。「D704i」もそんな多機能化にもれず、コンパクトなボディでありながら、さまざまな機能を搭載した高機能端末となっている。

デザインから見る「D704i」

デザインはストレートタイプだった「D703i」から一新、D90Xiシリーズの定番となっているスライドタイプを採用した。ただ、残念なことにD90Xiシリーズで人気の「スピードセレクター」は非搭載。D90Xiシリーズでは「D902iS」から搭載されているスピードセレクターは、メニューや電話帳、メールなどの選択時に、クルクルまわすことでカーソル動作するサクサク感が楽しかった。「D704i」ではスピードセレクターを搭載しないが、各種操作のレスポンスがよいので操作性に関しては満足できるレベルといったところ。片手に収まるコンパクトさとあわせて、心地よく操作できるのはうれしいところだ。

D90Xiシリーズで特徴的なスライド機構を採用した

本体右サイドにはmicroSDカードスロットなどを持つ

本体左サイドには、テレビキーやヘッドホン端子などを備える

スピードセレクターの代わりかもしれないが、「スピードメニュー」を搭載。マイクに向かって呼び出したい機能をしゃべることで、その機能が起動するというのも面白い。

スピードセレクターの採用は見送られたが、スピードメニューは搭載している

特徴的なスライド機構は慣れると結構使いやすい。スライドの開閉に合わせて画面の切り替えが可能。たとえば、ワンセグを見ている場合、閉じていると横画面、開くと縦画面に切り替わる。 最近のDシリーズには本体裏側にくぼみがある。このくぼみにコインなどを差すことで、スタンドなしでも簡単に置くことができる。これで、卓上ホルダーがなくてもラクにワンセグを見ることができる(ただし、金属などの硬いものや鋭利なものは使用しないでくださいとの注意書きがあるので、厚み約1.5mm程度でプラスチック製の円形のものをおススメする)。

本体裏側には下の方にくぼみがある

このくぼみにコインのような円形のものをセットすると卓上ホルダーなしでも立たせることができる