次は辞書の機能面を見てみましょう。まず辞書自体のサイズがSR-E10000より大きくなっています。これは液晶サイズ(縦80.5×横105.4mm/5.2型)が大きくなっているためのようです。SR-G8000では640×480ドット対応の液晶パネルを採用しており、文字サイズの変更では非常に小さな文字を表示できると共に、大きな文字サイズではくっきりとした美しいフォントが表示されます。この美しさが素晴らしいです。蓋を開けるとすぐ電源が入る(オープンオン機能)ところも以前と比べると改善されています。

特筆すべきは液晶(640×480ドットマトリックス ハイコントラストTFTモノクロ液晶)の美しさ。フォントもくっきりとしていて非常に見やすい。なお、セイコーインスツルでは、オンラインショップ「SIIディクショナリードッドコム」のリニューアルオープン記念として電子辞書「SR-G9000」「SR-G8000」の画面に名前を入れるサービスを実施中(写真では"マイコミジャーナル"と入れてもらいました)。期間は10月27日までなので、希望者はお早めに!

検索面では複数辞書一括検索機能で横串に検索をすることが出来ます。例文検索は絶対必要な機能ですが、英語を入力して例文を検索できる機能に加えて、日本語キーワードにより該当する例文を複数辞書一括に検索する機能が特に便利ですね。英作文は英借文が基本ですから、英文を書く際に強い味方になるでしょう。

訳表示切替機能も私には目新しかったです。これまでは単語の例文は例文ボタンを押して表示させるものだと思っていました。この機能では例文も含めてあたかも紙の辞書を読むようにすべて表示させることが出来るのです。調べ方によっては一覧性が増します。

このようにSR-G8000は、まさに「エンジニアとビジネスパーソン」に的を絞っており、日常業務で実用性の高い辞書であるといえます。日頃、慣れない英語の海でおぼれそうな方はずばり買いでしょう。