オリジナルモーション

Rollyの可動部は、アーム(スピーカのフタ部分)×2、ショルダー(アームの内側)×2、ホイール×2の合計6つ。表現としては、さらにホイール脇のサイドランプ×2も用意されている。「Motion Editor」を使えば、ユーザーが自由にこれらの動きを指定して、モーションを作成することができる。

「Motion Editor」の画面。各可動部・サイドランプの動作を指定して、左側の3Dグラフィックで確認することもできる

Motion Editorの画面には、各可動部とサイドランプの動作を示す「トラック」が表示されている。トラックの横軸は時間になっており、ここに動作の指定点を置いていって、モーションを作っていく。良く使う動作が登録されたモーションパレットも用意されており、これを貼り付けていくだけでもそれっぽい動作を作ることはできる。

モーションパレット。カーソルを合わせると動いてみせる

同様に、サイドランプパレットも用意されている

2足歩行ロボと勝負だっ

基本的に、Rollyはその場所か、あるいはある一定の範囲内で動かすものであるが(ミュージックプレーヤーなので当然だ)、ホイールを両輪とも前に回転させれば、Rollyはひたすら前進を続けることもできる。本来は"あり得ない"使い方ではあるが、ここではあえてそうさせて、前進速度に注目してみた。

比較対象は2足歩行ロボットの「KHR-2HV」(筆者私物)。本当は横歩きの方が速いのだが、一応"正式な歩き方"ということで、ここでは前歩行で比べている。

動画
KHR-2HVとRollyの競走。逃げ続けるミュージックプレーヤーなど前代未聞だ

結果はRollyの勝利。2足歩行(KHR-2HV)と転がるだけ(Rolly)の勝負なので、元々Rollyが有利ではあるが、コースを作って、Rolly同士でレースをさせる、といった使い方も面白いかもしれない。といっても、Rollyは遠隔操作はできないので、この場合、予めコースにあわせてモーションデータを作っておく必要はある。

このときのモーションデータ。急にフル回転させると、振り子のように本体が前後にブラブラしてしまうので、出だしは少し抑えめ

ちなみにホイールの回転速度は、無負荷状態(つまり宙ぶらりんの場合)で毎秒1.3~1.4周程度だった。ホイールの外周が約20.5cm(実測値)なので、理想的な最大速度は27cm/秒あたりとなりそうだ。