gooは、ハリウッドメジャースタジオ6社の映画作品をPCで視聴できる動画配信サービス『シネマ・コンプレックス on フレッツ』の提供を、8月より開始した。映像系のサイトが珍しくなくなったこの時期のサービス開始、しかも巷に無料コンテンツが溢れる中、提供されるタイトルはすべて有料となっている。正直なところ誰もが飛びつくサービスとは思えなかったのだが、そうするだけの"実力"は確かにあるようだ。
密かに船出していた、王道的VOD
今回取材に対応いただいたのは、NTTレゾナントの楢崎氏と合庭氏。まず、楢崎氏からサービスの詳細についてお話を伺った。
NTTレゾナント ポータル事業本部 事業推進部 担当部長 楢崎氏 |
「『シネマ・コンプレックス on フレッツ』は、ハリウッドメジャースタジオ6社の作品を最短でDVD発売後45日から公開しています。これは世界的に見ても最速です。また、全ての作品を3Mbpsという高画質で配信しています。」(楢崎氏)
メジャースタジオの最新作&高画質配信。超王道だ。動画配信サービスの"早い、ウマい"がハイレベルで出そろった。ネット上の動画配信サービスは、無料であることが先走ったり、インフラの問題やネットならでは複雑な権利問題が障壁となるが、シネマ・コンプレックス on フレッツはそこを正面突破で来た。
タイトルを提供するのは、ディズニー、ユニバーサル、パラマウント、ソニーピクチャーズ、ワーナー、20世紀FOXという超有名どころ。しかも6社中3社の作品はDVD発売後45日から配信される。通常、こうしたVODサービスでは90日後からという契約が多いそうだ。配信中のタイトルを例に挙げると、「エラゴン」「ワールド・トレード・センター」「ディパーテッド」など2006年に公開された新作から、「アルマゲドン」「X-MEN2」「チャーリーズ・エンジェル」など少し前の話題作、「ティファニーで朝食を」「燃えよドラゴン」「アンタッチャブル」など名作まで入った充実ぶりだ。