PCI-E初搭載のEPIAマザー
VIA Technologiesの本家Mini-ITX「EPIA」シリーズとしては初めて、PCI Express x16スロットを搭載した製品が「EPIA SN」。筆者が初めて見たのは今年5月のESECだったと思うが、それから4カ月で早くも(←VIAとしては)発売となった。ただし、今回はまだ「先行出荷」ということで、入荷ショップも極めて限られている。
入荷が確認できたのは「EPIA SN18000G」というモデルで、動作クロック1.8GHzのC7プロセッサを搭載する。ノースブリッジは「CN896」になっており、今までグラフィックの非力さが目立っていたEPIAでも、ようやく「Chrome9 HC」が使えるようになったのは大きいだろう(さすがにUniChromeではそろそろキツイ)。またVIAのサイトには明記されていないが、パッケージには「FSB800」と書かれており、パフォーマンスの向上も期待される。
メモリスロットはDDR2-667が2本、拡張スロットはPCI Express x16が1本、Mini-PCIが1本(背面)。オンボードで、IDE、SATA×4、コンパクトフラッシュ(背面)などのコネクタを搭載する。
入荷したのはパソコンショップ アークと高速電脳で、価格は39,000円前後。入荷数は極少量だ。前述のように、これは「先行出荷」版ということで、Windows Vistaでのサウンド機能に問題があるという話も聞こえているので注意が必要。量産は11月頃になる見込みで、価格は下がる可能性もありそうだ。ちなみに今回入荷したのは1.8GHzのSN18000Gだが、VIAのサイトにはこのほか「SN15000EG」「SN10000EG」というモデルも記載されている。
Nano-ITXには廉価版が登場
さらにNano-ITXには、「CX700」チップセットを搭載する「EPIA NR」が新登場。発売されたのはC7/1GHzを搭載する「EPIA NR10000EG」で、価格が3万円前後と、従来の「EPIA NX」よりも安価なのが特徴だ(EPIA NXは4万円前後)。またVGA出力がオンボード搭載されるようになったのも嬉しいところだ。
12×12cmのNano-ITXには、まずC3ベースの「EPIA N」と「EPIA NL」が登場し、次いでC7を搭載した「EPIA NX」が発売となっていた。使いやすさではMini-ITX、小ささではPico-ITXということで、微妙な位置付けになってしまった感もあるNano-ITXだが、価格の下がったEPIA NRの投入で、再注目となるかもしれない。