ロードマップのアップデート

エンタープライズ分野、ならびにノートブック/デスクトップ分野での最新ロードマップも公開された。それによると、2007年のQ4の時点ですべての分野にPenrynが投入されることになる。

2007年Q4にすべてのセグメントにPenrynファミリーが発表される予定だ

Intelでは65nmの時と同様、45nmでも世代交代が急速に進むと予測している

エンタープライズ分野、すなわちXeonでは、まずDP構成のワークステーション/HPC向けのXeon 5000番代から移行を開始しするが、例によってMP構成である7000番代は少々タイミングがずれての移行となるようだ。Xeonとして用意されるPenrynは3種類。すべて開発コードネームで、クアッドコアの「Harpertown」と、そのデュアルコア版である「Wolfdale-DP」、そしてMPの「Dunnington」だ。Harpertownは12MBのL2キャッシュを備え、TDPが120W、80W、50Wのモデルが用意される。Wolfdale-DPは6MBのL2キャッシュ、TDPが80W、65W、40W。

エンタープライズ向けの最新ロードマップ

性能は向上しプロセス移行の結果ダイサイズは縮小。製造上の大きなアドバンテージになる

PenrynコアのXeonにて、いくつかのベンチマーク結果も示された。ただ、比較対象を統一してくれないとちょっと困る…

Xeon DPに関しては、プラットフォームも新たなものが用意される。それが「Stoakley」プラットフォームだ。Stoakleyは、現行のBensleyプラットフォームからノースブリッジを変更した新チップセット「Seaburg」を搭載する。PCI Expressのレーン数がx8×2本分増加しており、グラフィックス用途で2系統のPCI Express x16 Gen2インタフェースに対応する。また、FSB帯域も独立した2系統それぞれが最大1600MHzと高速化し、Penryn世代のパフォーマンスを十分発揮できる仕様となっている。

Stoakleyプラットフォームのブロック図。Bensleyではノースブリッジの発熱がちょっと気になるレベルだったと思うが、改善されているだろうか?

デスクトップでは、Core 2 ExtremeとCore 2 Quadとして「Yorkfield」、Core 2 Duoとして「Wolfdale」。なお、ExtremeのYorkfield以外は来年Q1に投入される。Yorkfieldは12MBのL2キャッシュを備え、TDPはExtremeが130W、通常のQuadが95W。Wolfdale6MBのL2キャッシュ、TDPが65Wとなる。

デスクトップのノートブックのロードマップ。Penrynに関しては、まずデスクトップのExtremeから製品投入が始まる